【舞台】う〜ん、つまんない『兵士の物語2018』首藤康之、串田和美
首藤追っかけのにゃん子に連れられて、スパイラルホールに『兵士の物語』を見に行ってきました。
『兵士の物語』については、ストラヴィンスキーが作曲したということしか知らないので、WikipediaやYoutubeで予習して出かけました。
スパイラルホールのホワイエに小さな舞台がしつらえてあって、開演前に前説が行われました。ピンクのタキシードと、胸をはだけたドレスという、オールドファッションに身を包んだ男女で、大正レトロ時代のちょっと怪しい見世物小屋の雰囲気を漂わせていました。でも残念ながら、しゃべりはあんまし面白くありませんでした。また演奏家の紹介もありました。
さて今回、音楽はなかなか良かったです。テクニックはもちろんのこと、それぞれのメンバーに芝居っ気があって、演劇の伴奏としてぴったりでした。外人さんも混じってましたが、いったいどんな人たちなんでしょうか。指揮者はおらず、曲ごとにリードする人を変えて、見事なアンサンブルを聴かせてくれました。
しかし、舞台の上に目を移すと、残念ながらちと退屈でした。なんか演劇的な「出来事」がひとつもありませんでした。
お目当の首藤が、演技がうまくないのは仕方がありません。3年ぶりに故郷に戻ったものの、幽霊に間違われて当惑している場面など、首藤は舞台中央で客席側を向いて、目を見開いた状態でずっとフリーズしているだけでした。
王女役の人がバレエダンサーで、八頭身のベッピンさん。首藤とパ・ド・ドゥを踊りましたが、いわゆるクラシックの振り付け。首藤は兵士らしくわざとたどたどしく踊ってました。
演劇ファンからすると、「クラシックバレエが観れて素晴らしいわ〜」という感じかもしれませんが、首藤ファンのぽん太とにゃん子としては、首藤がこんな振り付けで踊るをのみても満足できません。せめてコンテンポラリーの振り付けにして欲しかったです。
悪魔の役は串田和美。彼自身が演技をするのは初めてみましたが、このメンバーの中では群を抜いて上手かったです。
『兵士の物語2018』東京公演
2018年09月27日
スパイラルホール
・まつもと市民・芸術館の公演情報
・スバイラルホールの公演情報
作曲:イーゴリー・ストラヴィンスキー
台本:シャルル・フェルディナン・ラミューズ
演出・美術:串田和美
出演:
石丸幹二(語り手)、首藤康之(兵士)、渡辺理恵(王女)、串田和美(悪魔)
武居 卓(村人)、下地尚子(村人)
音楽:
郷古 廉(ヴァイオリン)、谷口拓史(コントラバス)、カルメン・イゾ(クラリネット)、長 哲也(ファゴット)、多田将太郎(トランペット)、三田博基(トロンボーン)、大場章裕(パーカッション)
スタッフ
翻訳:小宮山智津子
画:矢吹申彦
衣裳:田中洋介
照明:齋藤茂男
映像:栗山聡之
音響:那須野幸太郎(まつもと市民芸術館)
演出助手:長町多寿子
舞台監督:田中直明
プロデューサー:小川知子
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