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2019年3月の9件の記事

2019/03/29

【登山】高峰温泉から高峰山までスノーハイク

 ここのところ3月末は、毎年高峰温泉に泊まりに行ってる気がします。こんかいは、高峰温泉でスノーシューを借りて(無料!)、高峰山までスノーハイクに出かけました。

【山名】高峰山(2,106m)
【山域】志賀・草津・四阿山・浅間
【日程】2019年3月27日(日帰り)
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れ
【ルート】高峰温泉15:29…15:59高峰山…16:01祠16:21…16:49高峰温泉
【マイカー登山情報】冬季は高峰温泉まで車が入れないので注意しましょう。

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 まずは林道を少し戻り、案内板から山に入っていきます。踏み跡が嫌というほど付いているので、道を間違うことはありません。昨夜の冷え込みで新雪が積もっており、真っ白できれいです。

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 少し登ったところから振り返る。東西の篭ノ登山が見えます。手前にはスタート地点の高峰温泉。
 かなりの冷え込みで、寒がりのにゃん子の泣きが入って先をいそいだので、写真はあんまりありません。

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 ということで、あっという間に山頂に到着。最高地点(地図上の高峰山山頂?)はもっと手前にあるようですが、少し通り越した見晴らしのいいところに、山頂の標識があります。

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 高峰神社の祠があり、剣が立てられています。

 高峰神社の御由緒は、こちらのサイト(高峯神社御由緒|monument)に案内板の写真とテキストがアップされてます。平安時代に、小諸にある大室神社の奥宮として造られたと書かれています。御祭神はいろいろあるようですが、要するに麓の里を潤す水の神様で、農耕の神でもあり、山岳信仰とも結びついているようです。
 大室神社はこちらですね(大室神社|信州小諸通信)。

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 東側の雄大な風景。黒斑山が見えてますが、浅間山はほんのわずか顔を出しているだけ。

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 西側には、湯の丸高原の湿原が見えます。
 南側はガスっていて、展望がありませんでした。

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 宿に戻って、温泉でゆっくり温まりました。

2019/03/15

【温泉】伊達時代にタイムスリップ! 青根温泉 湯元不忘閣(宮城県)(★★★★★)

 ぽん太がリピートする数くすない宿のうちのひとつ、湯元不忘閣に、3月中旬に泊まって来ました。
 不忘閣についてはすでに二回書いているので、今回はいくつかの写真のみ。

《【温泉】伊達政宗も泊まった歴史ある宿・青根温泉湯元不忘閣(★★★★★)》
《【温泉】原発事故のせいで一年遅れて湯元不忘閣再訪(★★★★★)》

 

 

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 古い家具がお出迎え。

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 夕暮れの本館。登録有形文化財に指定されている建物のひとつで、一階は休憩所、二階はお食事どころとして使われております。

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 雪の中の「青根御殿」。昭和7年に復元再建されたものですが、桃山造りの楼閣は登録有形文化財に指定されており、不忘閣の歴史を感じさせます。

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 大正4年の日付がある効能書きの看板。

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  大湯金泉堂。渦巻きながら立ち上る湯気が龍のようです。歴史ある大湯を、現代の技術で再現。木と土壁が美しいです。
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 「新湯」と呼ばれていますが、お世辞にも新しくない、ひなびた浴室。
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 夕食も、地元の食材をふんだんに使った会席料理です。
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 湯治用の台所。

2019/03/14

【温泉】石垣から湧出する源泉掛け流しのお風呂がなかなか。蔵王温泉 おおみや旅館(山形県)(★★★★)

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 3月中旬、ぽん太とにゃん子は蔵王にスキーへ。

 蔵王の宿は新しく建て替えられたところが多く、なかなかぽん太好みの鄙びた宿がないのですが、源泉掛け流しの木の浴室がよさそうだった、おおみや旅館さんに、こんかいはお世話になりました。こちらが宿のホームページです(《蔵王温泉おおみや旅館》)。

 建物はコンクリート造ですが、内装は大正ロマン風。石垣のあいだから湧出する源泉をそのまま掛け流した白いにごり湯はなかなかで、浴室には木がふんだんに使われています。お料理は、ちょっとヘルシー系が入った創作会席料理。これもまた美味しいです。なかなかいい宿ですが、ぽん太の好みからは「鄙び度」が1点減点となり、4点!

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 こちらが宿の建物。コンクリートだけどきれいな建物です。左手前は外湯のひとつ「上湯共同浴場」で、宿の真ん前にあります。

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 内部は大正ロマン風に改装されております。廊下は畳敷き。
 温泉は、石垣から湧出する源泉を贅沢に掛け流し。蔵王独特の、強酸性の白いにごり湯で、強い硫化水素臭がします。浴室は、木がふんだんに使われていて、暖かみがあります。露天風呂は冬季は閉鎖されていました。
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 夕食は、ちょっと創作系が入った会席料理。野菜がいっぱいでヘルシーな上、お肉も二種類そろっていてスキーの空腹を満たしてくれます。つったい(冷たい)ラーメンも付いてます。
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 朝食も美味しかったですよ〜。
 

 

2019/03/13

【温泉】源泉を大切にする宿 小野川温泉高砂屋(山形県)(★★★★)

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 3月中旬、ぽん太とにゃん子は、山形県は小野川温泉の高砂屋にに泊まってきました。
 小野川温泉は以前に泊まったことがありますが、こんかいは源泉にこだわっていると聞いて、この宿を選びました。

 二種類の源泉を使うことで、加水加温をせずに豊富な源泉を掛け流しています。同じ源泉掛け流しといっても、お湯の鮮度が違います。建物は、玄関に軒唐破風を持つ古風なつくりですが、古いものではないそうです。内装は民芸調になっており、細かいところに気が行き届いています。夕食は、地元の食材をふんだんに使った郷土料理。せっかくなので米沢牛ステーキをつけてみました。
 とにかくお湯へのこだわりが素晴らしい。お湯以外にも、いろいろな面で頑張っているのが伝わってきます。建物が古くないところがわずかに減点となり、ぽん太の評価は5点に近い4点。

 

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  小野川温泉は、山形県は米沢の西に位置するこじんまりした温泉街ですが、古い建物が残っており、いい味を出しています。新しくなってしまった建物もありますが、温泉街ぐるみで景観を保存していけば、いい感じになると思います。
 さてこの宿も、古いものではありませんが、景観にマッチするような外観になっております。内部は民芸調で、旅籠っぽい雰囲気です。

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 こちらは「血液サラサラルーム」と名付けられており、飲泉所と、有料のカプセル型のアクアスパがあります。

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 こちらが客室ですね〜。民芸調で可愛らしいです。
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 さ〜て温泉は、それぞれ露天風呂がついた男女別の内湯と、貸切風呂があります。
 写真は男湯の内湯。自然石の岩風呂ですね。協会4号泉と5号泉が、毎分13リットル注がれています。
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 こちらが併設された露天風呂。こちらは協組4号泉の掛け流し。無色透明で、温泉力が弱そうに見えますが……
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  源泉の注ぎ口にはご覧の通り温泉成分が析出しております。
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 各浴槽に、どの源泉がどのくらい供給されているか、細かい表が掲示されていました。こんなの、これまで一回たりともみたことがありません。源泉の管理へのこだわりが伺えます。
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 協組4.5号泉(左)、協組4号泉(中央)、協組5号泉(右)の温泉分析書です。4号泉の泉温は78.8度。これに泉温約36度の4号泉を加え、4,5号泉は44.5度の適温に調整されております。以前は4号泉のみで温度管理が難しく、加水が行われていたのを、5号泉を掘り当てて温度管理ができるようにしたのが、高砂屋のご主人です。小野川温泉全体を盛り立てようとご尽力なさっているそうです。
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 夕食は、地元の食材を使った郷土料理。
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お鍋には、小野川特産の「豆もやし」がふんだんに使われています。
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 朝食も美味しゅうございました。
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 小野川温泉街の一角にある薬師堂。雪に阻まれてますが、果敢にアプローチしてみました。
 小野小町の建立と伝えられているそうです。このお堂は大正2年に遷されたものとのこと。
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 こちらが前立薬師如来尊。享保15年(1730年)の開眼だそうです。両手の先は失われているようで、表情もよくわかりません。
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 こちらは、前回泊まった扇谷旅館の一角に組み込まれた小野観音の中身。
 手前の岩は、観音様を彫ったものなのか、観音さまが自然に浮き出たものなのか、それとも別の何かなのか、ぽん太にはわかりません。

2019/03/11

【舞踏】アイディアの数々と素晴らしいスペクタクル 「ヤン・リーピンの覇王別姫〜十面埋伏〜」

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 有名なヤン・リーピンを初めて観に行きました。とはいっても、本人は踊らず演出だけ。

 面白いアイディがいくつもあり、またはっとするような美しいビジュアルが随所に見られました。
 なんとカテコは撮影可。スマホで必死に撮ったのが上の写真です。

 天井には無数のハサミが吊り下げられ、舞台上手では女性がハサミで紙を切っており、切られた紙がうず高く積まれております。この女性は、冒頭から最後まで紙を切り続けておりますが、時々観客に向かって切った紙を広げて見せるのですが、それが漢字になっていて、テロップというか表題になってたりします。最初の「静」というのは、始まるのでご静粛に、という意味か。ちょっと受けました。戦いのシーンでは紙をちぎっては投げたりして暴れてました。

 虞美人は京劇の伝統にならって男性が踊りましたが、最初は白いパンツだけで登場して身体の動きの美しさをしばらく見せ、そのあと舞台上で衣装をつけて役に入っていくのも面白かったです。

 ラストの、舞台に敷き詰められた赤い羽根を舞い上げながらの踊りも、これまで見たことがないスペクタクルで、ゆっくりと落ちてくる羽によってまるで水の中にいるかのような不思議な感覚が生まれました。長い袖を使って羽をバッと巻き上げるのも凄い!

 音楽は、琵琶や琴、太鼓の生演奏。特に琵琶が素晴らしかったです。

 次々と登場する人物の衣装も美しく、照明によって素晴らしい効果を生み出していました。

 身体的には、中国の武術や、京劇の動きやテクニックが使われているように思いました。バク宙や回転回し蹴り(?)は見もの。
 ダンスとしては、上述の虞美人が見応えありました。

 ただ全体として見ると、ぽん太には、なんか芸術というよりはエンターテイメントに見えました。なんでかわらかないけど。動きに「統一性」がないからかしら? 武術的な動きも、最初は驚くけど、目が慣れてくるとちと飽きてきます。

 ぽん太は、項羽と劉邦の話をほとんど知らないので(虞や、虞や、汝をいかんせん、というのは学校でならった気がするが)、ストーリーについていけなかったのが残念です。中国人にとっては誰もが知っているストーリーでしょうから、ストーリーをドラマチックに表現するというよりは、有名な場面をいかに面白く表現するかということに力が向けられていたのかもしれません。

 遅ればせながら『史記』の現代語訳を読んで見たのですが、それでもさっぱりわからず、次に司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読み始めたらとても面白かったのですが、長くていつ読み終わるのかわかりません。

 パンフレットは買ってないのですが、チラシや公式サイトを見ても、それぞれのダンサーの名前すら出てないのが、不思議に感じました。

 次はヤン・リーピンが踊るのも見てみたいです。

「ヤン・リーピンの覇王別姫〜十面埋伏〜」

Bunkamuraオーチャードホール
2019年2月21日

公式サイト

芸術監督・演出・振付:ヤン・リーピン

美術指導・衣裳・舞台デザイン:ティム・イップ
舞台美術(はさみ):ベイリー・リュウ

2019/03/10

【バレエ】熊哲、まだまだ踊れるじゃん!「カルメン」Kバレエカンパニー

 熊川哲也が踊るというので、久々にKバレエカンパニーを観に行きました。演目は「カルメン」。

 熊川が踊るのを見るのは何年振りでしょう。どうやら3年前の「白鳥の湖」が最後だったようです。
 いったい何歳になるんだろう。1972年生まれですから47歳ですか。すごいですね。イチローやカズ、ジャンプの葛西紀明など、日本人では年齢が上がっても体力がキープできる遺伝子があるんでしょうか。
 さすがに目の覚めるようなジャンプや、高速のピルエットは影をひそめましたが、安定した優雅な踊りで、まだまだ踊れるじゃん!という感じでした。

 Kバレエの「カルメン」は、2014年以来2回目。
 前回と比べて、どこがどう変わったとか言えるほど、ぽん太の記憶力は良くありません。
 ただ前回は、とても感動して、熊川の振り付けの能力を見直した記憶があります。

 こんかい観ても、ダンサーの演劇的な表現力、ストーリーのわかりやすさ、セットや衣装の美しさなどは素晴らしく、振り付けも面白かったです。

 ただやっぱり、ダンサーのテクニックをたっぷりと見せる部分や、しっとりとしたパ・ド・ドゥなども観たかったです。

 それから、ドン・ホセがピストル自殺をしようとするシーンから始まることからもわかるように、カルメンよりドン・ホセに焦点が当てられておりました。これじゃあタイトルは「カルメン」じゃなくて「ドン・ホセ」? オペラでは、カルメンは束縛を嫌い、自由を求める女として描かれており、それゆえ初演時にはニーチェも絶賛したわけですが、こんかいのバレエでは、ふしだらで浮気っぽくて道徳心が乏しい女性として描かれておりました。というわけで、ドン・ホセという真面目な男が悪い女にひっかかって人生を台無しする、というストーリーになってしまい、ちょっと残念でした。

 ダンサーもだいぶ入れ替わったみたいで、知らない人ばかりでした。
 カ矢内千夏さん、カルメンを色気たっぷりに熱演。踊りも演技も上手でした。ミカエラの成田紗弥さん、美人で清楚でこの役にぴったり。
 エスカミーリョ:の遅沢佑介、モラレスの伊坂文月、スニガのS・キャシディなどは、懐かしい顔ぶれ。
 民衆の男三人組(?)のなかに素晴らしいジャンプをする人がいた気がするけど、名前がわかりません。

 しかしビゼーの音楽はいいですよね〜。序曲を聞いているだけで、悲しい結末が思い浮かんで胸が痛んできます。井田勝大指揮のシアター オーケストラ トーキョー、残念ながら音が薄い。もっと小さいハコならいいのかもしれないけど。もっとねっとり感や迫力が欲しかったです。

熊川哲也Kバレエカンパニー Spring Tour 2019
『カルメン』

Bunkamura オーチャードホール
2019年3月6日

Kバレエ公式サイト

芸術監督:熊川哲也

カルメン:矢内千夏
ドン・ホセ:熊川哲也
エスカミーリョ:遅沢佑介
ミカエラ:成田紗弥
モラレス:伊坂文月
スニガ:S・キャシディ

[指揮]井田勝大
[管弦楽]シアター オーケストラ トーキョー

2019/03/09

【越前がに】安くて旨い越前がに 三国温泉 料理民宿いそや(福井県)(★★★★★)

 2月末、ぽん太とにゃん子は越前がにを食べに行ってきました。
 こんかい御世話になったのは、「料理民宿いそや」さん。公式サイトはこちらです。

 越前がには食べたや、食べたや、でもちょっとお高い、お高い。そんな悩みを解決してくれるのが三国温泉 料理民宿いそやです。民宿とはいえ、建物は綺麗で新しくてホテル並み。もちろん越前がには新鮮で美味しく、中居さんがちゃんと調理してくれます。おまけに三国温泉にもきっちり入ることができます。リーズナブルなお値段で美味しい越前がにを食べたい方にはオススメです。

 

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 福井県は東尋坊の少し北に位置する三国温泉に、料理民宿いそやがあります。民宿とはいえ、立派な建物です。


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 お部屋も新しくてきれいな和室です。海側の部屋でしたが、まん前に越前松島水族館があるので、オーシャンビューというわけにはいきません。

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 それでも美しい夕暮れを見ることができました。穏やかな海です。この時期、蟹を食べに越前海岸には何度か来てますが、強い北風を受けて、海はいつも大荒れでした。こんな静かな日本海は初めて見ました。
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 今回選んだのは、越前かに食べ尽くしコース!こちらが献立です。
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 お酒は、地元の「雲の井」を選択。スズの徳利がいい感じです。

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 先付の、へしこのベニ大根巻きが美味しかったです。へしこだけだと塩っぱいけど、こうすると旨味が味わえます。

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 お造りも手を抜いておりません。キトキトのバイ貝とレンコ鯛です。

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 キタ〜〜〜!かに刺しです。ちょっと旨味が薄い感じがしたのですが、不満はこれだけかな。

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 茹でガニくん。美味しくいただかせていただきます。

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 お凌ぎの越前おろし餅。口の中をすっきりとリセットして、後半戦にとりかかります。

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 カニみその甲羅焼きですね〜。これは当たり外れがありますが、今回は大当たり。トロリとして美味しいです。

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 焼きガニは香ばしさが最高ですね。

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 箸休めで、カブ君登場。カブって、焼いてもうまいんですね。
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 カニ甲羅酒は、酒好きにははずせません。
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 最後はカニ釜飯です。ぽん太とにゃん子はとても食べきれず、おにぎりにしてもらいました。

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 デザートは水ようかん。たかが水ようかん、されど水ようかん。冬に水羊羹を食べるのが福井スタイルだと、ケンミンSHOWかなんかでやってました。
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 板長さんが、箸と楊枝で作ったカニのマスコットをプレゼントしてくれました。上手ですね。美味しいお料理にお礼を申し上げました。
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 こちらがお風呂です。正真正銘の温泉であるところが、温泉ファンには嬉しいです。

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 泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉です。ちょっとしょっぱくて、お肌がすべすべします。消毒臭があるのは、あくまで蟹がメインなので仕方がないところ。

2019/03/08

【仏像】滋賀の仏さまがいっぱい。高月観音の里歴史民俗資料館

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 これまで何回か訪れながら、運悪く拝観できなかった高月観音の里 歴史民俗資料館を、初めて見ることができました。


【博物館名】高月観音の里 歴史民俗資料館

【公式サイト】
https://www.city.nagahama.lg.jp/section/takatsukirekimin/
【住所】滋賀県長浜市高月町渡岸寺229
【拝観日】2019年2月27日
【拝観】休館日:毎週火曜、祝祭日、年末年始 拝観料300円(渡岸寺の半券で割引あり)
【仏像】●県指定、○市指定
○木造馬頭観音立像(平安後期、横山神社所有)
●木造神像 四躯(平安~鎌倉時代、春日神社所有)
○木造日吉山王二十一社本地仏(室町時代、日吉神社所有)
 木造阿弥陀如来坐像(平安時代、金蔵寺所有)
 木造十一面観音坐像(江戸時代、冷水寺所有)
○木造天部形立像 二躯(平安後期、子安地蔵堂)
 木造菩薩形立像(いも観音)(安念寺所有)
 木造僧形坐像(平安後期、白山神社釈迦堂所有)
●木造十一面観音懸仏(南北朝時代)
 十一面観音三尊像(十一面観音、薬師如来、阿弥陀如来)(室町時代、高月町浄光寺)写真



 仏像だけではなく、絵画や書、民俗資料なども展示されていました。

 馬頭観音は三面八臂で、どっしりとしたやや素朴なお姿。
 木造神像は、神像というと茫洋としたお姿が多いなか、黒尾を傾げたりしてやや写実的なのが珍しです。鎌倉のリアルな表現ががちょっと入っているのか?
 日吉山王二十一社本地仏は、室町らしくブロックを積み重ねたようなプロポーションで、金属製の飾りがよく残っております。神仏習合を示す像ですね。
 冷水寺の江戸時代の十一面観音は、坐像なのがちょっと珍しいです。
 子安地蔵堂の天部形立像二躯は、崩壊が激しいです。
 安念寺の菩薩形立像は別名いも観音と呼ばれているそうですが、「芋」ではなくて、「いもがさ」(疱瘡、痘瘡)、つまり天然痘除けですね。
 白山神社の木造僧形坐像も崩壊が著しいです。
 高月町浄光寺の十一面観音三尊像は、中尊が十一面観音で、左脇侍が薬師如来、右脇侍が阿弥陀如来。菩薩が如来を二人従えるという極めて珍しい組み合わせです。お姿は素朴で、地方仏の系統です。

2019/03/07

【仏像】十一面観音さまに再開 渡岸寺(滋賀県)

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Wikipediaよりパブリック・ドメインの写真

 久しぶりに、渡岸寺の十一面観音さまにお会いしてきました。
 前回は3年前で(《【長浜市の仏像(2)】十一面観音立像・木造持国天/多聞天立像@石道寺、十一面観音立像@渡岸寺》)、とっても美しくお優しい仏さまだな〜という印象でしたが、この間にぽん太もいろいろな仏さまにお会いし、前回とは違うところも見えるようになりましした。

 

【寺院名】渡岸寺(どうがんじ)観音堂(向源寺)
【公式サイト】渡岸寺の公式サイトはありません。
 ・渡岸寺観音堂(向源寺) | 滋賀県観光情報[公式観光サイト]
【住所】滋賀県長浜市高月町渡岸寺50
【拝観日】2019年2月27日
【拝観】常時可、拝観料500円
【仏像】 ◉国宝 ◎重要文化財 ●県指定
◉十一面観世音菩薩立像 ヒノキ 一木造 像高1.95m 平安初期
◎大日如来(胎蔵界)坐像 木彫 像高1.485m
●阿弥陀如来座像 木彫 像高1.38m
●十一面観世音菩薩立像 木彫 像高1.38m
●仁王様立像 木彫 zoukou1.94m

 破損仏像破片
【画像】
湖北「渡岸寺観音堂(向源寺)」Vol.2|夢違い - 大日如来、県指定十一面観音、阿弥陀如来



 やはり最初に目に映るのは、その優美なお姿です。全身のプロポーションがとれていて、腰を強く左にひねり、右足をゆったりと踏み出しており、動きが感じられます。後ろから見ると、ウェストがとても細く、しかも骨盤が前から見るよりもっと傾いているのがわかります。色っぽくて、後ろから抱きつきたくなります。これは絶対女性ですな。横から見ると、お尻の前後幅はけっこう厚いです。
 平安初期に造られたと考えられているそうで、衣紋に翻波式も見て取れます。しかし平安初期にしては、とても肉感的で、動きが感じられます。そう思って見ると、いろいろ不思議なところが見えてきて、耳璫(じとう)と呼ばれる耳飾りをつけていたり、頂上面が如来相ではなく菩薩相だったり、耳の後ろに大きな面があったりします。なによりも、伏し目がちで笑みをたたえたお顔がとてもエキゾチックで、インドっぽい感じがします。渡来系の仏師が作ったのではないかと言われる所以でしょう。
 いずれにせよ、誰がいつ頃作ったのかも、どうゆう来歴なのかもわからないこの仏さまが、現在に到るまで多くの人々に感動を与え、そうして国宝に指定されてここにあるということが、奇跡としか言いようがありません。

 大日如来坐像は、どっしりとしたお姿。大日如来は、智拳印を結んだ金剛界の像が多いですが、法界定印を結んだ胎蔵界の像であるのが珍しいです。

 阿弥陀如来さまは、背筋を伸ばしてすらっとしております。

 厨子に納められた40センチの県指定の十一面観音さまは、丸顔で、ちょっとすましたおじさんみたいなお顔。衣服に截金細工が施してあって、とても美しい。左手と足が黒いのは修理の結果だそうです。

 そのほか、像や獅子、不動明王坐像などがありました。

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