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4月上旬、ぽん太とにゃん子は桜と富士山を見にハイキングに出かけました。
【山名】八王子城山(446m)、富士見台(540mくらい)
【山域】奥多摩・高尾
【日程】2019年4月4日(日帰り)
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れ
【ルート】八王子城址駐車場11:42…12:16八王子城山…13:02八王子天守閣跡…13:20富士見台13:47…15:14御主殿の滝…15:26八王子城址駐車場
大きな地図や3D地図は、ヤマコレをご覧ください。
【マイカー登山情報】八王子城跡に80台駐車可能な無料駐車場があります。
・八王子城跡駐車場|登山口ナビ
【参考サイト】
・八王子城跡オフィシャルガイド
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新国立劇場オペラのダブルビル新作公演は、「感動する」まではいかなかったけど、楽しめる公演でした。どちらの演目も、ぽん太は初めてでした。
GW前で地味な作品ということで、客の入りが少なくてチケットをばら撒いたのか、オペラ公演に不慣れな感じのお客さんが多かったです。カテコを写メでバシバシ撮りまくってる人もいました。
公演に先立ち、新国立劇場の職員がマイクを持って登場。こういう場合、たいていいい話はありません。『フィレンツェの悲劇』のシモーネ役のレイフェルクスが体調不良だけど、予定通り出演しますということでした。実際は、初めて聞く演目である上、朗々と歌うようなアリアもなかったので、どこが調子が悪いのかあんまりわかりませんでした。
『フィレンツェの悲劇』を作曲したツェムリンスキーは、無学なぽん太は初めて名前を聞きましたが、オーストリアの作曲家・指揮者。1871年生まれということで、リヒャルト=シュトラウスの7歳年下になりますね。音楽も似ていて後期ロマン派風ですが、ツェムリンスキーの方が聞きやすい分、ちょっと面白みもないという感じでしょうか。リブレットに合わせて曲想を変え、丹念に曲を作っている感じですが、もうちょっと歌の聴かせどころがあるとよかったです。
内容は、オスカー・ワイルド原作のドロドロ風。グイードの死体の前で、シモーネとビアンカが初めて互いに惹かれ合うという「オチ」は、違和感満載です。こんど原作も読んでみたいです。
拍手もちょっとまばらで、カテコの途中で拍手が消えそうになり、ちと気の毒でした。
粟國淳演出の舞台は、空間を一部射影幾何学的に歪めたおどろおどろしいもので、悪くありませんでした。
続いてプッチーニの唯一の喜劇『ジャンニ・スキッキ』。幕の裏側に第一幕のおどろおどろしい建物が透けて見えて、あれ?と思ったらそれが二つに割れ、間に新しい舞台がせり出してきました。その舞台は、本やら羽ペンやら文房具が置かれた机になっていて、登場人物が小人たちのように見えるという趣向。遺産を奪い合う親戚たちの「小ささ」を表現しているそうです。
楽しいドタバタの舞台でしたが、上演時間1時間というのはやはりちょっと短すぎる感じもしました。
ジャンニ・スキッキ役のカルロス・アルバレスは歌も良かったし、喜劇的な演技もうまかったです。この演目は外人歌手は彼一人だけ。カルメンのミカエラ役でおなじみの砂川涼子の「私のお父さん」は、清楚で愛らしくて良かったですが、やはりここは外人歌手で聞きたかったです。そういえばラウレッタは演出家によって、清楚な娘であるという設定と、お父さんにおねだりをしているワルという設定があるようですが、今回は前者でした。
最後にスキッキは、「この悪戯のおかげで私は地獄行きになりました。当然の報いです。でも皆さん、もし今晩を楽しくお過ごし頂けたのなら、あの偉大なダンテ先生のお許しを頂いた上で、私に情状酌量というわけにはいかないでしょうか。 」という口上を述べるのですが、このオペラの原作はダンテの『神曲』なんですね。こちらの《「地獄の底のジャンニ・スキッキ」イタリア研究会(2010年7月27日) 》が詳しいです。
沼尻竜典指揮の東京フィルの演奏も悪くなかったと思います。
オペラ「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」
Eine florentinische Tragödie / Gianni Schicchi
『フィレンツェの悲劇』/アレクサンダー・ツェムリンスキー
全1幕<ドイツ語上演/字幕付>
Eine florentinische Tragödie / Alexander ZEMLINSKY
『ジャンニ・スキッキ』/ジャコモ・プッチーニ
全1幕<イタリア語上演/字幕付>
Gianni Schicchi / Giacomo PUCCINI
2019年4月17日
新国立劇場 オペラパレス
指揮 沼尻竜典
演出 粟國 淳
美術 横田あつみ
衣裳 増田恵美
照明 大島祐夫
舞台監督 斉藤美穂
フィレンツェの悲劇
グイード・バルディ ヴゼヴォロド・グリヴノフ
シモーネ セルゲイ・レイフェルクス
ビアンカ 齊藤純子
ジャンニ・スキッキ
ジャンニ・スキッキ カルロス・アルバレス
ラウレッタ 砂川涼子
ツィータ 寺谷千枝子
リヌッチョ 村上敏明
ゲラルド 青地英幸
ネッラ 針生美智子
ゲラルディーノ 吉原圭子
ベット・ディ・シーニャ 志村文彦
シモーネ 大塚博章
マルコ 吉川健一
チェスカ 中島郁子
スピネッロッチョ先生 鹿野由之
アマンティオ・ディ・ニコーラオ 大久保光哉
ピネッリーノ 松中哲平
グッチョ 水野秀樹
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
近江源氏先陣館
一、盛綱陣屋(もりつなじんや)
佐々木盛綱 仁左衛門
篝火 雀右衛門
信楽太郎 錦之助
早瀬 孝太郎
四天王 廣太郎
四天王 種之助
四天王 米吉
四天王 千之助
高綱一子小四郎 勘太郎
盛綱一子小三郎 寺嶋眞秀
竹下孫八 錦吾
伊吹藤太 猿弥
古郡新左衛門 秀調
北條時政 歌六
微妙 秀太郎
和田兵衛秀盛 左團次
二、雷船頭(かみなりせんどう)
女船頭 猿之助
雷 弘太郎
河竹黙阿弥 作
三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
浜松屋見世先より
稲瀬川勢揃いまで
弁天小僧菊之助 幸四郎
南郷力丸 猿弥
鳶頭清次 猿之助
忠信利平 亀鶴
赤星十三郎 笑也
浜松屋伜宗之助 鷹之資
番頭与九郎 橘三郎
狼の悪次郎 錦吾
浜松屋幸兵衛 友右衛門
日本駄右衛門 白鸚
3月下旬、国立劇場に歌舞伎を観に行きました。
時は春、桜は八分咲き、ということで、ロビーには加山又造の陶板画「おぼろ」が飾ってありました。
今回は、なんと小劇場での公演。歌舞伎座では、予算の関係で、いつも4階から観ているぽん太とにゃん子。久々に間近で舞台を観て、役者さんたちの細かな仕草や表情がつぶさに見え、「やはり歌舞伎は近くでみなくっちゃ」と実感しまた。
最初の演目は、「元禄忠臣蔵」から「御浜御殿」。理屈っぽくて、ぽん太は苦手としている演目ですが、近くで見ると、駆け引きに伴う細かな心情の動きを役者さんたちが演技で表現しているのがわかったのですが、それでもやっぱり理屈っぽくて苦手でした。
歌昇の富森助右衛門、まっすぐ正直に体当たりで演じておりましたが、まだ頑張ってる感が伝わってきてしまうのはいたし方なし。
綱豊卿は扇雀で、さすが貫禄の演技。美しさもあり、激しさもありで、格調が感じられました。
お喜世役の虎ノ介って誰じゃ?と思ったら、扇雀の息子さんですか。初めて観ました。なんか壱太郎くんに似ているね。
続いて「積恋雪関扉」。これはなかなか見応えがありました。
常磐津の大作と言われながら、筋がよくわからず、自然に眠くなるという演目。
しかし今回は、あらかじめ詞章を読んで予習をしていたので、眠らずに最後まで観ることができました。予習の結果の詳細は、機会があったら日を改めて描きたいと思いますが、要するに六歌仙を世界とした歌舞伎で、六歌仙にかかわる様々な伝承や、和歌、能などを踏まえて作られているようです。われわれにはちんぷんかんぷんですが、当時の人たちは普通にわかったのでしょうか?
関守関兵衛実ハ大伴黒主の菊之助、なんかこれまでは顔に可愛らしさがあったが、今回の表情には貫禄というか風格が感じられ、男っぽい凄みが感じられました。
梅枝の小野小町姫・傾城墨染実ハ小町桜の精も凄かった。近くで見ると、全身を極限まで使ってのポーズや、微妙な表情、細かな指の動きなど、見とれっぱなし、感心のしっぱなしでした。
萬太郎は、さすがに良峯 少将宗貞の気品と貫禄はでず。
常磐津では久々に巴瑠幸太夫が出演していて、艶のある喉を聴かせてくれました。
3月歌舞伎公演「元禄忠臣蔵」「積恋雪関扉」
国立劇場小劇場
2019年3月20日
真山青果=作
真山美保=演出
元禄忠臣蔵 (げんろくちゅうしんぐら) 二幕五場
御浜御殿綱豊卿 (おはまごてんつなとよきょう)
伊藤熹朔=美術
中嶋八郎=美術
第一幕 御浜御殿松の茶屋
第二幕 御浜御殿綱豊卿御座の間
同 入側お廊下
同 元の御座の間
同 御能舞台の背面
宝田寿来=作
積恋雪関扉 (つもるこいゆきのせきのと) 常磐津連中
国立劇場美術係=美術
(主な配役)
『元禄忠臣蔵』
徳川綱豊卿 中村扇雀
富森助右衛門 中村歌昇
中臈お喜世 中村虎之介
新井勘解由 中村又五郎
ほか
『積恋雪関扉』
関守関兵衛実ハ大伴黒主 尾上菊之助
良峯少将宗貞 中村萬太郎
小野小町姫/傾城墨染実ハ小町桜の精 中村梅枝
3月下旬に新国立劇場で「ウェルテル」を鑑賞。
以前にも新国立劇場で観ましたが、なんかストーリーに盛り上がりがなくてつまらないな〜という印象でした。こんかい久々に観ましたが、やはり同じ印象でした。もちろん、マスネの音楽、特に弦楽器の叙情的な響は素晴らしかったのですが。
ということで、それぞれのアリアは楽しめたのですが、全体としては、ちと退屈しました。
ウェルテルのサイミール・ピルグは明るく伸びやかな歌声で、パヴァロッティに学んだというだけあって、初めは「ウェルテル」の舞台ってイタリアかいな?と思うくらいでしたが、後半では悲劇的な歌い方に変えたようでした。声質を微妙に変化させるのが美しく、思わず聴き惚れました。
シャルロットの藤村実穂子は、日本人ながら声量があって悪くなかったです。
幸田浩子のソフィーは愛らしかったですが、声量にかけるのが難点。黒田博のアルベールも悪くありませんでした。
ポール・ダニエル指揮の東京交響楽団の演奏も、パンチもあり、感傷的な弦の響も美しく、よかったと思います。
日曜だったせいか、フライイングや歌の途中で拍手をする人がいたのは残念でした。
オペラ「ウェルテル」/ジュール・マスネ
Werther / Jules MASSENET
新国立劇場オペラパレス
2019年3月24日
指揮 ポール・ダニエル
演出 ニコラ・ジョエル
美術 エマニュエル・ファーヴル
衣裳 カティア・デュフロ
照明 ヴィニチオ・ケリ
再演演出 菊池裕美子
舞台監督 大仁田雅彦
ウェルテル サイミール・ピルグ
シャルロット 藤村実穂子
アルベール 黒田 博
ソフィー 幸田浩子
大法官 伊藤貴之
シュミット 糸賀修平
ジョアン 駒田敏章
合唱指揮 三澤洋史
合唱 新国立劇場合唱団
児童合唱 多摩ファミリーシンガーズ
管弦楽 東京交響楽団
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