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2019/06/03

【仏像】立体曼荼羅のほとんどが観れる!特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」(東京国立博物館)

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 東京国立博物館に、東寺の仏さまがやってきたので、行ってまいりました。

 

【博物館名】東京国立博物館 平成館
【公式サイト】https://toji2019.jp
【住所】東京都台東区上野公園13-9
【拝観日】2019年5月9日
【拝観】開催期間:2019年3月26〜6月2日
【仏像】・作品リストpdf
   ⦿国宝 ◎重要文化財 ◆初拝観 番号は出品目録の番号

4 弘法大師坐像 江戸時代・18世紀 東寺
69 ⦿ ◆ 女神坐像 平安時代・9世紀 東寺 写真
70 ⦿ ◆ 武内宿禰坐像 平安時代・10世紀 東寺 写真
71 ◆ 獅子・狛犬 平安時代・9世紀 写真
84 ⦿
兜跋毘沙門天立像 中国 唐時代・8世紀 東寺
85 ◎◆ 地蔵菩薩立像 平安時代・9世紀 東寺 写真
86 ◎◆ 聖僧坐像 平安時代・9世紀 東寺 写真
87 ◎◆ 獅子 平安時代・9世紀 東寺 写真
95 ◎◆ 五大虚空蔵菩薩坐像 中国 唐時代・9世紀 東寺 写真
96 ◎ 宝生如来坐像 江戸時代・天保5年(1834) 東寺
97 ◎ 阿弥陀如来坐像 江戸時代・天保5年(1834) 東寺
98 ◎ 不空成就如来坐像 江戸時代・天保5年(1834) 東寺
99 ◎ 阿閦如来坐像 江戸時代・天保5年(1834) 東寺
100 ⦿ 金剛宝菩薩坐像 平安時代・承和6年(839) 東寺
101 ⦿  金剛法菩薩坐像 平安時代・承和6年(839) 東寺
102 ⦿  金剛業菩薩坐像 平安時代・承和6年(839) 東寺
103 ⦿  金剛薩埵菩薩坐像 平安時代・承和6年(839) 東寺
104 ⦿  降三世明王立像 平安時代・承和6年(839) 東寺
105 ⦿  軍荼利明王立像 平安時代・承和6年(839) 東寺
106 ⦿  大威徳明王立像 平安時代・承和6年(839) 東寺
107 ⦿  金剛夜叉明王立像 平安時代・承和6年(839) 東寺
108 ⦿  持国天立像 平安時代・承和6年(839) 東寺
109 ⦿  増長天立像 平安時代・承和6年(839) 東寺
110 ⦿  帝釈天騎象像 平安時代・承和6年(839) 東寺
【写真】公式サイトにも多数あり。



 圧巻は、講堂の立体曼荼羅を構成するほとんどの仏さまがいらしていること。広い展示室にゆったりと配置され、どの像も360度から見ることができます。一体いったいをじっくりと拝むことができました。
 ただやはり、東寺の講堂にみっしりと配置された迫力はありません。あれ、こんなに小さかったかな。東寺ではもっと大きい印象がありました。イケメンの帝釈天さまも撮影可になっていて、人々が囲んで写メをカシャカシャ撮りまくってましたが、なんだかお気の毒な気がしました。もちろんぽん太もいっぱい写真を撮ったけどね。

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 象にかけられた布に美しい浮き彫りの模様があることに、こんかい真横から見ることができて、初めて気が付きました。

 やはり、平安時代の菩薩・明王たちは、江戸時代の如来たちより格段と素晴らしいです。当初の如来はどのようなお姿をしていたんだろうかと思いました。

 女神坐像(69)と武内宿禰坐像(70)は、御影堂で厳重秘仏として伝えられ、昭和32年(1957)に「発見」さたもの。女神坐像は、岸田劉生の「麗子像」を思わせるお姿で、大きな顔に黒い髪がかかり、頭から胴体の前後の厚みがあります。髪の毛のお下げが両肩から胸に、風大左衛門の涙のように垂れ下がっており、仏像とはまったく異なる表現で、見ていて有り難さよりも畏れ感じます。武内宿禰坐像は裸像で、衣を着せて祀られたんだそうです。
 獅子・狛犬(71)は、すっくと起立しており、背が高くて首が長く、なんだかバタ臭い。ひょっとしてガンダーラ風?
 地蔵菩薩立像(85) は、もとは西寺にあったそうです。とっても穏やかな平安仏。
 聖僧坐像(86)は、もともとは食堂の上座に置かれ、現在は宝物館にあるようですが、ぽん太が以前に宝物館を訪れたときは展示されてなかった気がします。
 獅子(87)は下を向いていじけていますが、背びれのようなタテガミのようなものがある不思議な造形。
 五大虚空蔵菩薩坐像 (95)は観智院に安置されており、唐から持ち帰られたものだそうです。5躯全員が動物に乗っています。造形は素朴。お顔は面長で、安○総理に似ています。

 仏像以外にもお宝の山で、空海が最澄にあてて書いた書状である国宝の「風信帖」は、字がへたっぴなぽん太も思わず見とれました。

 ミュージアムショップで売ってた帝釈天騎象像のフィギュア、買いたかったけど、7,200円とちょっとお高かったので、泣くなく我慢しました。

 

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