【文楽】2020年2月国立劇場第2部「新版歌祭文」・六代目竹本錣太夫襲名披露「傾城反魂香」
令和2年2月の文楽は、時間の都合で第二部を観劇。
新型コロナだのなんだので時間がたって、すっかり忘れてしまったので、こんかいは備忘録がわりのメモのみ。
前回、舞台の上部にあった字幕は、またいつもの左右に戻ってました。前の方の座席だと、舞台上部にあった方が見やすいです。
新版歌祭文は、見慣れた歌舞伎とほとんど同じ展開でした。でも、歌舞伎にある、目の見えないお婆さんが出てきて、おみつの花嫁姿を褒めそやすという下りはなかったです。ぽん太の好きな場面なんですけど。それからラストで、笑顔で手を振ってお染めと久松を見送っていたおみつが次第に泣き顔になり、父久作とヒシと抱き合うシーンもなかったです。さすがにこれは表情の演技だから、歌舞伎に移植されてから練り上げられた演出なんでしょうね。咲太夫 の語りが見事でした。
歌舞伎では見慣れた「傾城反魂香」ですが、文楽では最後に土佐将監が、又平の自画像が描かれた手水鉢を、刀で真っ二つにします。するとなぜか又平の吃りが治り、めでたしめでたしという意外な結末でした。
錣太夫の襲名でしたが、まだちょっと味がない感じ。勘十郎の又平が良かったです。
国立劇場
令和2年2月文楽公演
第二部
2020年2月19日
国立劇場小劇場
・公式サイト
・特設サイト
「新版歌祭文」
野崎村の段
中 睦太夫 勝平
前 織太夫 清治
切 咲太夫 燕三
ツレ 燕二郎
娘おみつ 簑二郎
祭文売り 玉延
親久作 勘壽
手代小助 紋秀
丁稚久松 玉志
下女およし 紋吉
娘お染 簑一郎
駕籠屋 勘介
駕籠屋 玉路
母お勝 紋臣
船頭 玉誉
供の男 大ぜい
竹本津駒太夫改め六代目竹本錣太夫襲名披露狂言
「傾城反魂香」
土佐将監閑居の段
口 希太夫 團吾
奥 津駒太夫改め
錣太夫 宗助
ツレ 寛太郎
門弟修理之介 玉勢
土佐将監 玉也
将監奥方 文昇
浮世又平 勘十郎
女房おとく 清十郎
狩野雅楽之介 一輔
百姓 大ぜい
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