« 2021年11月 | トップページ | 2022年1月 »

2021年12月の8件の記事

2021/12/31

【仏像】武蔵国分寺の重文薬師如来のご開帳

Img_5506-1
 今を去る10月10日、武蔵国分寺の薬師如来(重文)のご開帳に行ってきました。

 ぽん太が生息する多摩地区にありながら、これまで10月10日がぽん太の休日にぶつからず、今回ようやく拝観するご縁に恵まれました。

 

【寺院名】武蔵国分寺(真言宗豊山派)
【場所】東京都国分寺市西元町1-13-16
【日付】2021年10月10日
【拝観】拝観料は無料だったような
【公式サイト】・https://www.musashikokubunji.jp
【仏像】◯重要文化財
◯木造薬師如来坐像 191.5cm 平安末期〜鎌倉初期
 日光・月光菩薩像
 十二神将 元禄2年(1689)
 仁王像 2.5m 享保3年(1718)

 

 お寺の公式サイトには駐車場の記載がなありません。周辺の有料駐車場に停めるつもりで行きましたが、ためしにお寺の周囲をぐるっと廻ってみたところ、武蔵国分寺跡の北側というか、国分寺楼門や墓地の南側に参拝者用の無料駐車場がありました。

Img_5494-1
 で、まずはその楼門(市指定)から見学です。東久留米市の米津寺の楼門を明治時代に移築したものだそうです。造られた年代は明記されておりませんが、江戸時代になるのでしょうか。

Img_5496-1
 楼門の向こうは本堂があります。享保10年(1725)に再建され、昭和60年に改築されたものだそうです。なかに祀られているのは、寄進された享保18年に造られた阿弥陀如来さまですが、残念ながら非公開になっております。写真を見るとなかなかいいお顔をしており、ぜひ拝観の機会を与えて頂きたいです。

Img_5497-1
 薬師如来さまがいる薬師堂へは、本堂の手前の道を西に進み、右手の石段を登っていきます。
 途中に江戸時代に造られた仁王門(市指定)があります。仁王様は享保3年の作。

Img_5499-1
 こちらが向かって右の阿像。造形が整っていて、かなりの迫力があり、立派な仁王様です。

Img_5498-1
 そしてこちらが吽像ですね。

Img_5500-1
 仁王門をくぐってさらに石段を登ると、今回のご開帳が行われている薬師堂に到着します。大勢の参拝客で賑わっています。

Img_5501-1
 内陣に入ると、いらっしゃいました、大きい厨子の中に薬師さまが所狭しとばかり座っておられます。像高191.5cmと、丈六よりは小さいけど、堂々たる大きさです。左右には日光・月光菩薩を従え、その両脇に十二神将が6躯ずつ鎮座しています。ボランティアさんが丁寧に解説して下さいます。ありがとうございました。

 中尊の薬師如来さまは、彫りが薄くて定朝様っぽく見えますが、表情は引き締まっていて、まったり優雅な感じはないです。平安後期から鎌倉時代の作というのが、なんとなくわかる気がします。足の部分がやけに薄くて角張っていて、バランスが悪い印象がありました。

Img_5511-1
 現場は写真で見るよりも暗くて、手前の灯りでぽん太の白内障がハレーションを起こし、仏さまの表情はよく見えませんでした。あとから写真をみて、ようやくお顔がわかりました。痛みが激しくてムラムラにになっているのがお気の毒です。定朝様のぼってりと眠たそうな顔に比べると、キリッと引き締まってます。重文に指定されるのもうなずける、美しく立派な仏さまです。

Img_5503-1
 さて、向かって右におわします日光菩薩です。とっても優雅で、衣紋が装飾的できれいですね。卵型のお顔で、にっこりと微笑んでいます。なかなかの名品だと思います。時代はちとわかりません。

Img_5508-1
 月光菩薩です。こちらの方が腰の捻り方が色っぽいです。

Img_5504-1
 十二神将のうち、向かって右の6躯。江戸時代は元禄2年の作とのこと。

Img_5509-1
 向かって左の6躯です。

Img_5510-1
 表情が現代っぽいく、目が大きくて、なんだかアニメっぽいですね。それぞれポーズを決めてますが、ちょっと躍動感や迫力には欠ける気がしました。

 続いて武蔵国分寺跡資料館を訪れ、白鳳仏を拝観しましたが、長くなったので稿を改めて。

2021/12/30

【バレエ】コロナ禍で久々のバレエ 「バレエ・フォー・ライフ」モーリス・ベジャール・バレエ団

 だいぶ以前の話ですが、今を去る10月15日、新型コロナの患者数が奇跡的に減ってきたことから、恐るおそるバレエを見に行くことにしました。切符を取ったのが直前になってしまったのですが、これまた奇跡的に、端っこですが1階8列くらいの席が空いてました。当日キャンセルか、関係者席の放出があったのかもしれません。

 演目は、クイーンの音楽を使った「バレエ・フォー・ライフ」。2020年5月に日本公演が予定されていて、ぽん太もチケットを取っていたのですが、コロナ禍により中止となった因縁の演目です。

 いや〜。一年以上ぶりに、しかも舞台に近い席で見れるバレエはよかったです。なんか、戦争が終わって、久々に舞台を生で観た人々の感動がちょっとわかりました。

 ぽん太はロックや海外ポップスには疎いので、クイーンという名前は知っていますが、CMなどで流れた2曲ぐらいしか知りません。一応Youtubeで少し予習をしておいたのですが、もうちょっと曲を聴き込んでいて、歌詞はともかく何を歌った歌かぐらいわかるようにしておくと、もっと楽しめたかもしれません。

 で、衣装がヴェルサーチですか? これもまたぽん太は名前はかろうじて知っているけど、どんな服を作るのか全くイメージがわかない一流ファッションデザイナー。とってもお洒落でしたが、ファッションは時代じだいの流行物のせいか、ちょっと懐かしい印象も受けました。

 全体としては、2ヶ月以上前の話なので細かいところを覚えていないのですが、都会的で洗練されて躍動感のある舞台でした。ベジャール独特のユーモアもあり、狭い部屋に男性ダンサーが入っていくところなど、すでに「密」状態なのにさらに舞台袖からダンサーが登場してきて「ええっ、まだ入るの?」という感じでした。

 このバレエの初演は1997年。1991年に他界したフレディ・マーキュリーと、その翌年に世を去ったジョルジュ・ドンへをトリビュートして作られた作品です。

 二人とも同性愛者で、死因はAIDSでした。今でこそ同性愛の権利は広く認められておりますが、当時はまだ偏見の強い時代でした。またAIDSに関しても、当時の認識では、同性愛者や麻薬中毒患者に広がるウイルスが原因で治療法がなく緩慢な死に至る病いというところで、治療法が確立されていったのはようやく1990年代後半になってからでした。バレエファンにとっては、1993年に亡くなったフドルフ・ヌレエフも忘れることはできません。

 舞台の後半でジョルジュ・ドンの動画が映し出されました。容貌と姿だけで強烈な存在感があるタイプですね〜。

 その動画を、出演ダンサーたちが、舞台上で体育座りして一緒に眺めるというのは、ぽん太にはちょっと違和感がありました。確かに現在のベジャール・バレエ団のダンサーたちにとって、ジョルジュ・ドンは見たこともない偉大な大先輩なんでしょうけど、いやしくも彼らもベジャール・バレエ団のプロのダンサーなんですから、観客と一緒になって動画を見てるのはどうなのかと。カーテンコールでもジル・ロマンが最初に出てきて、出演ダンサーを一人ひとり舞台上に迎え入れていったのですが、良く言えばジル・ロマンが中心になって若いダンサーを引っ張っているという感じですが、悪く言えば学校の先生と生徒みたいで、ダンサーたちが半人前に扱われ、彼らもそれを受け入れているように感じてしまいました、などというのは、ぽん太のひねくれた見方でございますから、ファンの方々はお怒りにならないようお願い申し上げます。

 日本人ダンサーの大橋真理が、可愛らしくてスタイルも良く、素晴らしい踊りを見せてくれました。男性の大貫真幹も大活躍でしたが、ヘアスタイルが角刈りみたいで、かつ今回の衣装が着古して伸びたランニングシャツみたいに見えて、なんか夏に縁台で夕涼みしているお父さんを思い浮かべてしまいました。ヘアスタイルの変更を希望します。




モーリス・ベジャール・バレエ団
2021年日本公演

「バレエ・フォー・ライフ」

2021年10月15日
東京文化会館

振付:モーリス・ベジャール
音楽:クイーン/W.A.モーツァルト
衣装:ジャンニ・ヴェルサーチ
公式サイト:https://www.nbs.or.jp/stages/2021/bejart/index.html

【キャスト】
「イッツ・ア・ビューティフル・デイ 」
タイム/レット・ミー・リヴ
カンパニー全員

「フレディ」
ファブリス・ガララーグ

「ブライトン・ロック」
ソレーヌ・ビュレル、アランナ・アーキバルド、アントワーヌ・ル・モアル、大橋真理、ガブリエル・アレナス・ルイズ、キアラ・ポスカ、大貫真幹

「ヘヴン・フォー・エヴリワン」
アンジェロ・ペルフィド、ガブリエル・アレナス・ルイズ
 天使:パオロ・ランドン

「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」
ヴァレリア・フランク
 花嫁:ジャスミン・カマロタ
 天使:アントワーヌ・ル・モアル

モーツァルト 「コジ・ファン・トゥッテ」
大橋真理、ガブリエル・アレナス・ルイズ、キアラ・ポスカ、大貫真幹

「カインド・オブ・マジック」
ドリアン・ブラウン、ドノヴァーヌ・ヴィクトワール、アンジェロ・ペルフィド、クララ・ボワテ、アレッサンドロ・カヴァッロ、シプリアン・ブヴィエ、ファブリス・ガララーグ(フレディ)、ハビエル・カサド・スアレス、岸本秀雄、アントワーヌ・ル・モアル、クウィンテン・ギリアムズ、ヴィト・パンシーニ、リロイ・モクハトレ、アンドレア・ルツィ

モーツァルト 「エジプト王タモス」への前奏曲
ガブリエル・アレナス・ルイズ

「ゲット・ダウン・メイク・ラヴ」
大橋真理、ガブリエル・アレナス・ルイズ

モーツァルト  ピアノ協奏曲21番
アランナ・アーキバルド、ハビエル・カサド・スアレス、アンジェロ・ペルフィド、キアラ・ポスカ

「シーサイド・ランデヴー」
ソレーヌ・ビュレル
アリステール・マダン、アレッサンドロ・カヴァッロ、オアナ・コジョカル、ビアンカ・ストイチェチウ、イ・ミンギョン

「テイク・マイ・ブレス・アウェイ」
大橋真理、ガブリエル・アレナス・ルイズ、岸本秀雄、ドノヴァーヌ・ヴィクトワール、カルメ・アンドレス、ソレーヌ・ビュレル

モーツァルト 「フリーメーソンのための葬送音楽」
ガブリエル・アレナス・ルイズ

「Radio Ga Ga」
リロイ・モクハトレ

「ウインターズ・テイル」
大貫真幹
アンジェロ・ペルフィド、キアラ・ポスカ

「ミリオネア・ワルツ」
クウィンテン・ギリアムズ、シプリアン・ブヴィエ、ドリアン・ブラウン、岸本秀雄、アリステール・マダン

「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」
大橋真理、ガブリエル・アレナス・ルイズ、キアラ・ポスカ、大貫真幹

「ブライトン・ロック」
アレッサンドロ・カヴァッロ、ドノヴァーヌ・ヴィクトワール、フロリアーヌ・ビジョン、オアナ・コジョカル

「ボヘミアン・ラプソディ」
カンパニー全員

「ブレイク・フリー」 (ビデオ)
ジョルジュ・ドン(ビデオ)とカンパニー

「ショー・マスト・ゴー・オン」
カンパニー全員

2021/12/29

【登山】箱根小涌谷温泉から浅間山

Img_5615
 箱根の小涌谷温泉三河屋旅館に泊まったぽん太とにゃん子は、翌日、宿の真前に見えた浅間山(せんげんやま)に登ってカロリー消費し、美味しいお料理をたらふく食べた罪悪感を軽減すことにしました。写真は、泊まった部屋から見た浅間山です。

【山域】箱根・湯河原
【山名】浅間山(せんげんやま)(801.5m)
【登山日】2021年10月27日
【天気】晴れ
【登山者】ぽん太、にゃん子
【コース】小涌谷温泉三河屋旅館10:16…10:32千条ノ滝…宮下分岐11:11…11:29浅間山11:39…小涌谷分岐11:50…千条ノ滝12:24…12:39小涌谷温泉三河屋旅館

Img_5617
 宿に車を停めさせてもらい、宿の前の道を下っていきます。右手に苔むしたコンクリートの建物が……。看板の残った部分が「 置 ゜ンポ谷冫 小」となっておりますので、「場置プンポ谷涌小」でしょうか。消化用のポンプを入れておいたところか? いい味出してます。

Img_5618
 右折して、千条ノ滝に続くハイキングコースに入ります。道の両側は、伊豆・箱根に独特の南国チックな植生です。

Img_5621
 千条ノ滝です。これもちょっと南国的で、神秘的な雰囲気がします。

 滝の少し先で、道が二手に分かれます。どちらでもいいのですが、すぐ前を登っていた団体が右に進んだので、宮下分岐に向かう左コースを選択。

Img_5627
 一時間足らずで浅間山山頂に到着。木立に囲まれていて展望はありませんが、広場になっていて気持ちのいいスペースです。写真は北方の眺め。明星ヶ岳かその周辺の山が見えていると思われます。ここでちょっとコーヒーブレイク。

Img_5626
 古めかしい三角点がありました。

 頂上に案内板があり、「江戸時代富士山の信仰から浅間信仰が起こり、この山の中腹に浅間神社を祭ってから、浅間山と呼ばれるようになりました」と書いてありました。
 ぽん太はこれを読んで、箱根は富士山に近いし、もうちょっと登れば見ることもできるのに、なんでわざわざこんなところに浅間神社を作ってお参りしたんだろうと思いました。しかし良くよく考えてみれば、近いとはいえ関所もあるし、江戸時代の庶民は簡単に富士山に近づくことはできなかったのでしょう。近くて神々しい姿が見えるのに、実際には行けない。だからこそここに神社を祀ったのかもしりません。

Img_5625
 ススキの穂が太陽に照らされて光り輝いていて、きれいでした。

 浅間山からは南に稜線を進み、小涌谷分岐に向かいます。実はここの部分は、ぽん太が昔から一度歩きたいと思っていたところ。
 以前の記事(【仏像】箱根に重要文化財の仏像があるって知ってる?(元箱根石仏群・神奈川県)(2017.2.24))に書きましたが、ここはかつて「東海道」だったところです。

 「えっ、旧東海道って、畑宿を通る県道732号じゃないの?」と思う方も多いかと思いますが、それは1604年(慶長9年)、江戸時代に拓かれた道。それ以前は、箱根湯本から尾根沿いに浅間山に至り、鷹巣山、芦之湯を経て元箱根に通じるルートでした。この道は鎌倉古道、あるいは湯坂路と呼ばれております。精進池付近には鎌倉時代に磨崖仏などもあり、江戸時代よりさらに以前を偲べる道です。

 今回はほんの一部しか歩けませんでしたが、そのうち全部歩いてみたいです。

 下山後は、箱根小涌園・元湯森の湯で汗を流しました。なんと三河屋旅館に泊まると、無料で利用できます。なだらかな斜面の広大な敷地に、数えきれないくらいの内湯・露天がある日帰り温泉施設です。調べてみると料金はなんと1500円。ありがとうございました。

2021/12/26

【クラシック】初めて聴いた角田鋼亮の指揮。東京フィルの『第九』

 昨年はコロナで行けなかった年末恒例の『第九』に、今年は行ってまいりました。

 日付の関係から、今年は東京フィルのオペラシティーでの演奏会を選択。当初はケンショウ・ワタナベが指揮をする予定でしたが、オミクロン株の拡大に伴って来日できなくなり、代わりに角田鋼亮が振ることになりました。ぽん太は初めて聞く名前ですが、ぐぐってみると、昭和55年生まれの41歳。若々しくエネルギッシュな指揮ぶりで売り出し中のようです。

 また新国立劇場合唱団も、以前に聴いた『第九』で少人数なのに圧倒的な声量だったのが印象に残っており、今回も期待が高まります。

 まずは『フィデリオ』序曲でしたが、ぽん太はあまり聞き込んでない曲なので、特に感想はなし。

 さて、7分の曲のあとに15分の休憩を挟み、いよいよ『第九』です。

 出だしのテンポは早めの普通(?)といった感じ。歯切れが良くてパンチが利いた演奏で、大時代的な重厚感はありません。ぽん太は最初はちょっと付いていけなかったのですが、再現部の終わりのあたりから、ぽん太が慣れてきたのか、演奏側が乗ってきたのかわかりませんが、何だか気持ち良くなってきました。ただ第一楽章独特の、恐怖感というか、凄まじさは感じられませんでした。

 第二楽章も同様に、エネルギッシュでビートのきいた演奏ながら、バッカス的な狂乱は感じられず。エンディングの「ちゃかちゃかちゃかちゃかちゃん」の最後の「ちゃん」を、ふわっと力を抜いて鳴らしたのは、ぽん太は初めてで、ちょっとびっくりしました。帰ってからスコアを見ると、確かに「ちゃかちゃかちゃかちゃか」はフォルテッシモやフォルテの記号があるのに、最後の「ちゃん」には何も付いていません。Youtubeで何人かの指揮者の演奏を聞き直してみたのですが、同じような終わり方は見つかりませんでした。

 第三楽章は指揮棒を持たずに指揮。両手のひらを別々に、ひらりひらりと翻すような動きで、踊りのような、蝶が舞うかのような、これもまた初めて見ました。とても美しい演奏でしたが、テンポが早いので、一つひとつの楽想をそれぞれ味わって聴いていくというよりは、次々と現れては消えていく音の戯れを立ち尽くして聴いている感じがしました。

 金管のファンファーレも、普通は甘美な音楽に満足している人を夢から覚まさせる警告のように演奏すると思いますが、あっさりとしか感じ。二度目のファンファーレのあとのちょっと不安がよぎるようなパッセージも、さらりと流していました。角田鋼亮は、あまり音楽に意味を持ち込みたくないというか、標題音楽的にしたくないのかもしれません。

 ということで最終楽章ですが、これはベートーヴェンの曲自体の素晴らしさもあるのか、コロナ禍を経て2年ぶりに聞けた感慨もあるのか、さすがにぽん太も感動。新国立劇場合唱団は、期待した通り今回も少人数でしたが圧倒的な迫力。今回は1階席で聴いていたのですが、オペラシティ・コンサートホールでは、オケの後ろの2階部分に合唱が立つので、上の方から声が降り注いでくる感じで、本当に神々しかったです。

 独唱陣も悪くなかったです。今回の演奏もそうでしたが、バリトンのO Freundeで始まる最初のレチタティーヴォで、昔はなかった装飾音を入れるのが最近多い気もしますが、どんな理屈なんでしょうか。ぐぐってみたけどわかりませんでした。

 プレスティッシモで上り詰めて全曲が終わった瞬間、フルートが片手で楽器を高々と掲げた状態になっていたのには驚きました。いったいどうゆう経緯であのポーズになったのでしょう。

 とうことで、初めて聴いた角田鋼亮の演奏は、興味深くもあり、感動もありで、全体としては大いに満足できました。コロナと闘う苦難の一年が終わり、来年も良い年でありますように。

 

ベートーヴェン『第九』特別演奏会
東京フィルハーモニー交響楽団

12月23日
東京オペラシティ コンサートホール
公式サイト・https://www.tpo.or.jp/concert/20211223-01.php

指揮:角田鋼亮
ソプラノ:迫田美帆
アルト:中島郁子
テノール:清水徹太郎
バリトン:伊藤貴之
合唱: 新国立劇場合唱団

ベートーヴェン/歌劇『フィデリオ』序曲 Op.72

ベートーヴェン/交響曲第9番二短調『合唱付』Op.125

2021/12/23

【温泉】歴史ある名旅館に今回は格安で。箱根小涌園 三河屋旅館(★★★★★)

Img_5531

 10月下旬、コロナが収まってきたということで、温泉に行くことにしたぽん太は、箱根小涌園にある三河屋旅館を選びました。

 明治16年創業、140年の歴史を持つ高級旅館で、本館の建物は登録有形文化財に指定されています。前から一度泊まりたいと思っていたのですが機会にめぐまれず、昨年には廃業の噂が……。あらあら残念と思っていたら、藤田観光が取得し、改修を経て2000年10月に「箱根小涌園 三河屋」として開業の運びとなったようです。

 しかも今回ちょうど開業1周年記念プランがあって、コロナで客足が遠のいていたせいもあるのか、格安料金で宿泊することができました。本館・和室ツイン・バスなしで1人約16,000円でしたが、いま同じプランの料金を見ると、25,000円ですね。こりゃお得!

 古くは竹久夢二、与謝鉄幹・晶子、中国革命の父・孫文、そして近頃有名な渋沢栄一も宿泊したんだそうです。また宿の前には、蓬莱園と呼ばれる5000坪に広がる庭園があり、自由に散策することができます。無色透明の柔らかいお湯が源泉掛け流し。お食事も手の込んだ会席料理を堪能できました。こんな箱根の高級旅館に格安料金で宿泊することができて、文句があるはずありません。評価は5点満点以外なし!

 

【旅館名】三河屋旅館
【温泉名】箱根小涌園
【住所】神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷503
【宿泊日】2021年10月下旬
【プランと料金】
 【開業1周年記念!】箱根小涌園 秋冬の湯めぐり&自然と歴史のくつろぎ~1泊2食付
  本館・和室ツイン・バスなし 2名1室 1人16,1500円(!)
【泉質】単純温泉

★楽天トラベルからの予約は右のリンクをクリック!

 

 箱根小涌園というと、秘湯好きのぽん太は前を通過するばかりです。でも実は、小学校の頃に家族旅行で泊まったことがあるのです。あんまり覚えてないのですが、温水プールで泳いだことと、「は〜こね、こ〜わき〜え〜ん」というCMソングの一節を覚えております。

 ぐぐってみると、箱根ホテル小涌園ですね。藤田観光により1959年に開業。2018年に閉館し、現在建て替え中のようです。場所は岡田美術館のトイ面の、国道1号が90度に曲がっているところですね。

 箱根小涌園のCMソング以外に、「伊東に行くならハ、ト、ヤ」とか「小山ゆ〜えんち〜」などというのも思い出され、だいたい同じ時期だった気がしますが、高度成長期で家族旅行ブームだったのかもしれません。

Img_5601

 なんと、今回泊まった三河屋さんの館内に、昭和44年ごろ描かれた小涌園のイラストがありました。下の建物が箱根ホテル小涌園ですね。左の田んぼみたいに塗りつぶされているところが岡田美術館で、その並びが三河屋旅館です。

Img_5616

 さて、三河屋旅館に話を戻しましょう。唐破風を持つ本館の建物は立派で、温泉らしい華やかさと、格式とを併せ持ってます。

Img_5614

 ラウンジからは、蓬莱園の紅葉の向こうに浅間山(せんげんやま)が見えます。宿泊翌日、登りました。アルミサッシュは使っておらず、昔ながらの板ガラスは、うねうね波打ってます。

Img_5535

 ラウンジでいただくウェルカム・ドリンク。

Img_5539

 当館には露天風呂付きの別館や離れもありますが、古い建物付きのぽん太は、迷うことなく本館のバスなしの部屋を選択。

 で、通されてみると、立派な二間続きの角部屋。こ、これは「孫文の間」じゃないですか〜。一番いい部屋じゃないの? こんな部屋に泊めてもらっていいのかしら。

Img_5586

 孫文の書(のレプリカ)が飾ってあります。なんか、字はあんまりうまくない気が……。

Img_5541

 別室へ続く引き戸周りの意匠。別室にはベッドが置かれております。インバウンド対応ですね。

Img_5544

 洗面所にここまで凝るの? とても細かく作り込まれています。

Img_5582

 そのほか、館内を探検すると、あちこちに作り込まれた素晴らしい意匠があります。階段の登り口です。

Img_5580

 こちらの明りとりの窓も素敵です。

Img_5579

 こちらはコウモリ型?

Img_5564

 帳場の上の2階部分の廊下には、絵が彫り込まれたガラスが埋めてあって、明りとりの役目をしています。

 その他、アップしていたらきりがないので、皆さんも泊まったら館内を探検してみてください。

Img_5549

 浴室は残念ながら新しい作りです。泉質は、ぽん太は大涌谷からの連想で強酸性の硫黄泉を予想していたのですが、無色透明の柔らかいお湯です。

Img_5550

 あまり大きくありませんが、露天風呂もついていて、満足できます。

Img_5605

 こちらは無料で使える貸切半露天風呂。「明治風呂」と名付けられていますが、天井がすごいことになっています。「唐傘天井」というそうで、古い時代のものが残されているそうです。このお風呂はお湯も源泉掛け流しなので、ぜひ利用することをお勧めします。

Img_5608

 よっと見ずらいですけど、温泉分析表を貼っておきます。単純温泉。pH8.4の弱アルカリ性。泉温は74度です。

Img_5588

 ちょと疲れてきましたが、最後にお食事のご案内。まずは夕食です。一つひとつ手の込んだ会席料理です。見た目も美しいですね。

Img_5589

 お鍋の具材です。名前は忘れてしまいましたが、聞いたこともないのも含め、いろいろなキノコが入ってます。

Img_5592

 お肉もこのとおり。美味しそうでしょ。

Img_5611

 こちらは朝食。なんか洗練されてますね。朝食にもお品書きが付いているのにはびっくりしました。

Img_5613

 箱根定番の干物も、ふっくらして生臭くなくてとても美味しかったです。

2021/12/22

【温泉】5つの無料貸切露天風呂が高評価・塩の湯柏屋旅館@塩原温泉(★★★★)

Img_5700
 新型コロナが奇跡的に治まっている12月上旬、どこか温泉に泊まりたいと思ったのですが、考えることは皆同じ。なかなか空室がありません。いろいろ探した結果、以前に泊まった栃木県はは塩原温泉の、柏屋旅館にお世話になりました。前回宿泊時の記事はこちらです。

 

 渓流に臨む5つの無料の貸切露店風呂が魅力の宿です。もちろん全ての浴槽が天然100%の源泉掛け流しです! 建物はコンクリートで風情があるとは言えず、お食事も美味しいけど、まあ普通? でもこの露天風呂は価値が高いです。前回の記事でのぽん太の評価は3点でしたが、今回は露天風呂の得点が上がって、堂々の4点獲得です。若旦那をはじめアットホームなサービスも心地いいです。東京近郊で秘湯を満喫したい人はぜひ泊まってみるべし。



【旅館名】柏屋旅館
【温泉名】塩原温泉郷 塩の湯
【住所】栃木県那須塩原市塩原364
【公式サイト】・https://www.kashiwaya-ryokan.jp
【宿泊日】令和3年12月上旬
【プランと料金】
 【1泊2食プラン】【カップル・ご夫婦歓迎】6つの貸切露天風呂&和牛グラムアップ
 2名1室 1人12,100円
【泉質】ナトリウムー塩化物温泉 源泉掛け流し(循環・加温なし)

★楽天トラベルからの予約は、右のリンクをクリック!

 

 塩の湯温泉は、塩原温泉の中心街からはちょっと南に離れたところにあり、現在はこの柏屋旅館と明賀屋本館の2軒の旅館が営業しております。
 ところが今回久々に行ってみたところ、この2軒の手前に「蓮月」という巨大なホテルが建てられていて、もうすぐオープンだそうです。むかし玉屋という旅館があったところですね。う〜ん、塩原温泉の振興にはいいのかもしれないけど、ちょっと秘湯の雰囲気がなくなっししまうのが残念。


 Img_5706

 さて、この宿の魅力は、渓流沿いに点在する5つの無料貸切露天風呂です。どれも景色が良く、一つひとつ個性があります。
 ぽん太のお好みは、冒頭の写真の、渓流を間近に臨める雷霆(らいてい)の湯と、上の写真の桐の湯です。桐の湯は、昔の客室を改造したものだそうで、建物のレトロな雰囲気と、広々とした浴槽が魅力です。この広いスペースを貸し切れるんですよ。

Img_5711

 お湯は、塩原温泉郷でもここ塩の湯にしかない、塩っぱくて鉄味がある源泉です。このお湯が、循環・加温・消毒なしの正真正銘の源泉掛けしで楽しめます。上の写真は内風呂の湯口ですが、ライオンの頭部だと思うのですが、成分が結晶化して髭の生えたセイウチみたいになってます。


 Img_5715

 お食事は「特別」なものはありませんが、どれも素材が新鮮で美味しいです。地元の農産物はもちろん、陶板焼きの牛肉もとっても柔らかくてジューシーでした。

 アットホームで家族的な宿で、とにかく明るい安村にちょっと似た若旦那との会話も面白かったです。内容は個人情報保護の時代なので書かないでおきましょう。

2021/12/09

【登山】雪の富士山を見に、小篠から倉岳山往復

Img_5690
 朝起きたら冬晴れの好天で、富士山がくっきり見えていたので、富士山を見に倉岳山に行ってきました。大月市の秀麗富岳12景に指定されている山です。
 倉岳山は昨年、南側の雛鶴峠から登りましが、今回は北側の小篠からのアプローチです。
【山域】奥多摩・高尾
【山名】倉岳山(990.1m)
【登山日】2021年12月2日
【天気】冬晴れの雲ひとつない快晴
【登山者】ぽん太、にゃん子

【コース】富浜公民館小篠分館駐車場10:38…穴路峠12:21…12:46倉岳山13:19…富浜公民館小篠分館駐車場14:59

【駐車場情報】富浜公民館小篠分館に10台ほど無料で停めさせていただけます。トイレ無し。
https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-1788

 
 富浜公民館小篠分館の駐車場に車を停めさせていただいて登山開始。本当にありがとうございます。

 Img_5695
 登り始めるとすぐ小篠貯水池がありますが、工事のため水は抜かれています。工事車両や重機が入っていて、轍で道がぬかるんでいて閉口しました。

 そのあとはオシノ沢沿いに登っていきます。何回か徒渉もありますが、石伝いに靴を濡らさず渡れます。道は大変よく整備されていて、曲がり角には必ず道標もあり、ピンクのテープやロープで誘導しております。
Img_5687
 高畑山へ直登する道との分岐点に、石仏があります。お地蔵さんでしょうか。途中にあった案内板によるとこの道は、昔から峠道として利用されてきたそうです。

Img_5688
 沢沿いの道は暗くて、この時期ちょっと寒いですが、小さな滝や美しい苔を楽しむことができます。
 最後は上流に向かって左側の尾根に取り付く感じでつづら折りの道となり、穴吹峠に飛び出します。

 出発が遅れたのと、夕暮れが早いのとで(この時期日の入りが16時半。北斜面の沢沿いの道はあっという間に暗くなります)、今回はもうひとつの秀麗富岳12景・高畑山は省略しました。
 思った通り、倉岳山山頂からは、雪をかぶった富士山が間近で見えますた。ひなたはけっこう暖かく、富士山を眺めながらのんびりお弁当を食べました。

2021/12/08

【オペラ】コロナ禍で2年ぶりのオペラ鑑賞「ニュルンベルクのマイスタージンガー」新国立劇場2021

 コロナ禍でオペラは約2年間観に行くことができませんでした。公演中止の期間もあったし、人数制限をしながら公演が再開されてからも、劇場内や行き帰りの電車での感染が不安でした。しかしながら今や、なぜかわからないけど感染者がほとんどいなくなったということで、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を観に行ってきました。いつもは4階のぽん太とにゃん子ですが、今回は買うのが遅かったため4階は売り切れで、なんと豪華にも2階のB席となりました。ちょっとお高いけど2年ぶりだしね〜。リベンジ消費ってやつですか? 最後列の端っこでしたけど、4階より舞台もよく見えるし、声もよく届きました。

 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を観たことで、ヴァーグナーの主要なオペラをほぼコンプリートしたことになります。嬉しかったです。

 『マイスタージンガー』といえば、ぽん太は第一幕への前奏曲しか聞いたことがありません。この壮大な前奏曲に始まるオペラが喜劇だったと知ってびっくりしました。ベックメッサーのセレナーデをザックスが槌を打って邪魔するシーンなんて、ロッシーニかモーツアルト、はたまたヨハン・シュトラウスという感じですもんね。またこの調性明瞭な音楽が、『トリスタンとイゾルデ』の次に作曲されたことにまたびっくり。もっと初期のオペラかと思ってました。そういば『トリスタン』のメロディーがちょっと自己引用されてましたね。
 伝統を意に介さない若者が出てくるあたり、ヴァーグナーらしいです。『指輪』のジーグフリートもそうですが、無邪気な子供みたいなところもあって、歌舞伎で言えば『暫く』の主人公の権五郎 ようです。そういえば歌舞伎では、荒事は子供の心で演じるべしという伝統があります。

 とりあげられているテーマも、創造と伝統を巡る芸術論や、子供の頃から接してきた娘への恋ごろ、そして若者の未来のためにその恋を諦めること(リヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士』元帥夫人を思い出しますね)、迷妄の伝染など、深いテーマがいくつも盛り込まれていて考えさせられました。
 でも、さすがに最後の「ドイツの伝統を守ろう」にはちょっと引いてしまいました。ワグナーは全然悪くないのに、ヒトラーによるナチスプロパガンダへの政治利用があったからですね。日本の明治時代を描いたドラマで、「西洋ばっかり追いかけずに日本の伝統を守ろう」という発言があっても誰もなんとも思わないのに。「意味」というのは後から決まるというフロイトの「事後性」の、いい例ですね。
 こんかいの演出のラストは、ヴァルターとエレートがマイスターの称号を拒否して飛び出していくというもので、いわゆる「どんでん返し」としては良くある演出に感じたのですが、ドイツ人の演出家ヘルツォークとしては、そうするしかなかったのかもしれません。


 歌手は新国立でお馴染みの人たち。ベックメッサーのアドリアン・エレートは、小芝居盛りだくさんで面白かったです。ザックスから詩を受け取って帰るときの、「あの、あの歌詞はどこ行きましたっけ。歌詞の紙ですよ。ああ、ポケットにいれてたんだ。よかった、ありがとう」みたいなマイムとか。演出家が考えたんでしょうか、それともエレートのアイディア? トーマス・ヨハネス・マイヤーのザックスは風格あり。ギド・イェンティンスのポーグナーは哲学者のような雰囲気が合ってました。ヴァルターのシュテファン・フィンケは新国立初登場とのこと。もうちょっと声にツヤが欲しかったです。エーファの林正子が外人勢に互角の勝負。

 ヘルツォークの演出は、当時の衣装と現代の衣装が混ざっていて、美術も美しくて現代的センスもあり、悪くなかったです。
 後で調べてみたら、実は劇中劇という設定で、その歌劇場の支配人がハンス・ザックスだったんだそうです。そんなの初めて見るぽん太にはわからないがね。見る人がみたら、劇中劇の舞台美術が、この演出が既に上演されたザクセン州立歌劇場の内装と同じだと、一眼でわかるんだそうです。知らんがな。
 新国立で再演されることがあったら(いつのことやら)、次はよく見てみます。

 蛇足ですが、ぽん太とにゃん子は、2015年のGWにミュンヘンを訪れました。

Img_0536
 中央広場ではマーケットが開かれていました。

Img_0508_20211208100801
 仮装してミュンヘン観光をしている子供たち。



リヒャルト・ワーグナー
ニュルンベルクのマイスタージンガー<新制作>

2021年11月24日
新国立劇場オペラパレス

新国立劇場公式サイト

【指 揮】大野和士
【演 出】イェンス=ダニエル・ヘルツォーク
【美 術】マティス・ナイトハルト
【衣 裳】シビル・ゲデケ
【照 明】ファビオ・アントーチ
【振 付】ラムセス・ジグル
【演出補】ハイコ・ヘンチェル
【舞台監督】髙橋尚史

【ハンス・ザックス】トーマス・ヨハネス・マイヤー
【ファイト・ポーグナー】ギド・イェンティンス
【クンツ・フォーゲルゲザング】村上公太
【コンラート・ナハティガル】与那城 敬
【ジクストゥス・ベックメッサー】アドリアン・エレート
【フリッツ・コートナー】青山 貴
【バルタザール・ツォルン】秋谷直之
【ウルリヒ・アイスリンガー】鈴木 准
【アウグスティン・モーザー】菅野 敦
【ヘルマン・オルテル】大沼 徹
【ハンス・シュヴァルツ】長谷川 顯
【ハンス・フォルツ】妻屋秀和
【ヴァルター・フォン・シュトルツィング】シュテファン・フィンケ
【ダーヴィット】伊藤達人
【エーファ】林 正子
【マグダレーネ】山下牧子
【夜警】志村文彦

【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団、二期会合唱団
【管弦楽】東京都交響楽団
【協力】日本ワーグナー協会

« 2021年11月 | トップページ | 2022年1月 »

無料ブログはココログ
フォト
2024年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31