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2021/12/23

【温泉】歴史ある名旅館に今回は格安で。箱根小涌園 三河屋旅館(★★★★★)

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 10月下旬、コロナが収まってきたということで、温泉に行くことにしたぽん太は、箱根小涌園にある三河屋旅館を選びました。

 明治16年創業、140年の歴史を持つ高級旅館で、本館の建物は登録有形文化財に指定されています。前から一度泊まりたいと思っていたのですが機会にめぐまれず、昨年には廃業の噂が……。あらあら残念と思っていたら、藤田観光が取得し、改修を経て2000年10月に「箱根小涌園 三河屋」として開業の運びとなったようです。

 しかも今回ちょうど開業1周年記念プランがあって、コロナで客足が遠のいていたせいもあるのか、格安料金で宿泊することができました。本館・和室ツイン・バスなしで1人約16,000円でしたが、いま同じプランの料金を見ると、25,000円ですね。こりゃお得!

 古くは竹久夢二、与謝鉄幹・晶子、中国革命の父・孫文、そして近頃有名な渋沢栄一も宿泊したんだそうです。また宿の前には、蓬莱園と呼ばれる5000坪に広がる庭園があり、自由に散策することができます。無色透明の柔らかいお湯が源泉掛け流し。お食事も手の込んだ会席料理を堪能できました。こんな箱根の高級旅館に格安料金で宿泊することができて、文句があるはずありません。評価は5点満点以外なし!

 

【旅館名】三河屋旅館
【温泉名】箱根小涌園
【住所】神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷503
【宿泊日】2021年10月下旬
【プランと料金】
 【開業1周年記念!】箱根小涌園 秋冬の湯めぐり&自然と歴史のくつろぎ~1泊2食付
  本館・和室ツイン・バスなし 2名1室 1人16,1500円(!)
【泉質】単純温泉

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 箱根小涌園というと、秘湯好きのぽん太は前を通過するばかりです。でも実は、小学校の頃に家族旅行で泊まったことがあるのです。あんまり覚えてないのですが、温水プールで泳いだことと、「は〜こね、こ〜わき〜え〜ん」というCMソングの一節を覚えております。

 ぐぐってみると、箱根ホテル小涌園ですね。藤田観光により1959年に開業。2018年に閉館し、現在建て替え中のようです。場所は岡田美術館のトイ面の、国道1号が90度に曲がっているところですね。

 箱根小涌園のCMソング以外に、「伊東に行くならハ、ト、ヤ」とか「小山ゆ〜えんち〜」などというのも思い出され、だいたい同じ時期だった気がしますが、高度成長期で家族旅行ブームだったのかもしれません。

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 なんと、今回泊まった三河屋さんの館内に、昭和44年ごろ描かれた小涌園のイラストがありました。下の建物が箱根ホテル小涌園ですね。左の田んぼみたいに塗りつぶされているところが岡田美術館で、その並びが三河屋旅館です。

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 さて、三河屋旅館に話を戻しましょう。唐破風を持つ本館の建物は立派で、温泉らしい華やかさと、格式とを併せ持ってます。

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 ラウンジからは、蓬莱園の紅葉の向こうに浅間山(せんげんやま)が見えます。宿泊翌日、登りました。アルミサッシュは使っておらず、昔ながらの板ガラスは、うねうね波打ってます。

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 ラウンジでいただくウェルカム・ドリンク。

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 当館には露天風呂付きの別館や離れもありますが、古い建物付きのぽん太は、迷うことなく本館のバスなしの部屋を選択。

 で、通されてみると、立派な二間続きの角部屋。こ、これは「孫文の間」じゃないですか〜。一番いい部屋じゃないの? こんな部屋に泊めてもらっていいのかしら。

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 孫文の書(のレプリカ)が飾ってあります。なんか、字はあんまりうまくない気が……。

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 別室へ続く引き戸周りの意匠。別室にはベッドが置かれております。インバウンド対応ですね。

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 洗面所にここまで凝るの? とても細かく作り込まれています。

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 そのほか、館内を探検すると、あちこちに作り込まれた素晴らしい意匠があります。階段の登り口です。

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 こちらの明りとりの窓も素敵です。

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 こちらはコウモリ型?

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 帳場の上の2階部分の廊下には、絵が彫り込まれたガラスが埋めてあって、明りとりの役目をしています。

 その他、アップしていたらきりがないので、皆さんも泊まったら館内を探検してみてください。

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 浴室は残念ながら新しい作りです。泉質は、ぽん太は大涌谷からの連想で強酸性の硫黄泉を予想していたのですが、無色透明の柔らかいお湯です。

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 あまり大きくありませんが、露天風呂もついていて、満足できます。

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 こちらは無料で使える貸切半露天風呂。「明治風呂」と名付けられていますが、天井がすごいことになっています。「唐傘天井」というそうで、古い時代のものが残されているそうです。このお風呂はお湯も源泉掛け流しなので、ぜひ利用することをお勧めします。

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 よっと見ずらいですけど、温泉分析表を貼っておきます。単純温泉。pH8.4の弱アルカリ性。泉温は74度です。

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 ちょと疲れてきましたが、最後にお食事のご案内。まずは夕食です。一つひとつ手の込んだ会席料理です。見た目も美しいですね。

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 お鍋の具材です。名前は忘れてしまいましたが、聞いたこともないのも含め、いろいろなキノコが入ってます。

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 お肉もこのとおり。美味しそうでしょ。

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 こちらは朝食。なんか洗練されてますね。朝食にもお品書きが付いているのにはびっくりしました。

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 箱根定番の干物も、ふっくらして生臭くなくてとても美味しかったです。

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