【登山】箱根小涌谷温泉から浅間山
【コース】小涌谷温泉三河屋旅館10:16…10:32千条ノ滝…宮下分岐11:11…11:29浅間山11:39…小涌谷分岐11:50…千条ノ滝12:24…12:39小涌谷温泉三河屋旅館
宿に車を停めさせてもらい、宿の前の道を下っていきます。右手に苔むしたコンクリートの建物が……。看板の残った部分が「 置 ゜ンポ谷冫 小」となっておりますので、「場置プンポ谷涌小」でしょうか。消化用のポンプを入れておいたところか? いい味出してます。
右折して、千条ノ滝に続くハイキングコースに入ります。道の両側は、伊豆・箱根に独特の南国チックな植生です。
千条ノ滝です。これもちょっと南国的で、神秘的な雰囲気がします。
滝の少し先で、道が二手に分かれます。どちらでもいいのですが、すぐ前を登っていた団体が右に進んだので、宮下分岐に向かう左コースを選択。
一時間足らずで浅間山山頂に到着。木立に囲まれていて展望はありませんが、広場になっていて気持ちのいいスペースです。写真は北方の眺め。明星ヶ岳かその周辺の山が見えていると思われます。ここでちょっとコーヒーブレイク。
頂上に案内板があり、「江戸時代富士山の信仰から浅間信仰が起こり、この山の中腹に浅間神社を祭ってから、浅間山と呼ばれるようになりました」と書いてありました。
ぽん太はこれを読んで、箱根は富士山に近いし、もうちょっと登れば見ることもできるのに、なんでわざわざこんなところに浅間神社を作ってお参りしたんだろうと思いました。しかし良くよく考えてみれば、近いとはいえ関所もあるし、江戸時代の庶民は簡単に富士山に近づくことはできなかったのでしょう。近くて神々しい姿が見えるのに、実際には行けない。だからこそここに神社を祀ったのかもしりません。
浅間山からは南に稜線を進み、小涌谷分岐に向かいます。実はここの部分は、ぽん太が昔から一度歩きたいと思っていたところ。
以前の記事(【仏像】箱根に重要文化財の仏像があるって知ってる?(元箱根石仏群・神奈川県)(2017.2.24))に書きましたが、ここはかつて「東海道」だったところです。
「えっ、旧東海道って、畑宿を通る県道732号じゃないの?」と思う方も多いかと思いますが、それは1604年(慶長9年)、江戸時代に拓かれた道。それ以前は、箱根湯本から尾根沿いに浅間山に至り、鷹巣山、芦之湯を経て元箱根に通じるルートでした。この道は鎌倉古道、あるいは湯坂路と呼ばれております。精進池付近には鎌倉時代に磨崖仏などもあり、江戸時代よりさらに以前を偲べる道です。
今回はほんの一部しか歩けませんでしたが、そのうち全部歩いてみたいです。
下山後は、箱根小涌園・元湯森の湯で汗を流しました。なんと三河屋旅館に泊まると、無料で利用できます。なだらかな斜面の広大な敷地に、数えきれないくらいの内湯・露天がある日帰り温泉施設です。調べてみると料金はなんと1500円。ありがとうございました。
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