カテゴリー「登山・ダイビング・アウトドア」の262件の記事

2022/01/03

【ハイキング】緊急事態宣言下に桜ヶ丘公園を歩く

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 令和3年1月8日から発令された東京都の緊急事態宣言は、延長に延長を重ね、3月になってもまだ継続中。すっかり運動不足となったぽん太とにゃん子は、春の気候に誘われてどこかを歩きたくなり、密を避けて桜ヶ丘公園に行ってきました。

【場所】桜ヶ丘公園
【訪問日】2021年3月
【関連サイト】
桜ヶ丘公園 - 東京公園協会園内マップもあります)
旧多摩聖蹟記念館 - 多摩市

 桜ヶ丘公園は、京王線の聖蹟桜ヶ丘駅の南東にある公園です。多摩丘陵の中にあり、雑木林に覆われて起伏に富んでいて、自然豊かです。
 京王線の聖蹟桜ヶ丘駅から歩いていきましたが、旧多摩聖蹟記念館がある大松山まで標高差約70mの登り。これは立派な登山です。運動不足のぽん太とにゃん子は、翌日筋肉痛に苦しめられました。

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 「明治天皇御野立所跡の碑」です。「野立」(のだて)ということは、明治天皇がここでお茶を飲んだということでしょうか? それは「野点」です。「野立」は元々は貴人が野外で籠から降りて休むことでしたが、転じて天皇の休息所という意味で使われるようになり、この場合は「御野立所」(おのだてしょ、おのたてしょ、おのだちしょ、おのたちしょ)という言葉が使われたようです。
 明治天皇は日本のあちこちを行幸(ぎょうこう:天皇が訪れること)したことで有名で、訪れたところは聖蹟と呼ばれました。1881年(明治14年)を皮切りに4回この地を訪れ、狩猟などを楽しんだそうです。

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 「明治天皇御製碑」です。明治天皇と昭憲皇太后が読まれた和歌が刻まれております。ちなみに明治天皇の歌は、「春ふかき山の林にきこゆなり けふをまちけむ鶯の聲」というものです。

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 歩いていると、不思議な建物に遭遇。旧多摩聖蹟記念館だそうです。円形の壁の珍しい形の建物です。反対の正面側には円柱が立ち並んだ階段があり、ちょっと南欧〜ギリシャっぽい雰囲気です。竣工は昭和5年(1930)で、設計は京王閣遊園地(昭和2年)などで知られる関根要太郎だそうで、「「楕円の殿堂・旧多摩聖蹟記念館」タウンファクトリー一級建築士事務所 」というサイトが詳しいです。
 内部には高さ3mを超える立派な明治天皇騎馬像があります。そのほか、坂本龍馬や西郷隆盛の書などもあります。ぽん太が推測するに、軍国主義的雰囲気の中で町おこしを図ったものでしょうか? ちがったらごめんなさい。
 こちらのサイト(仮面ライダー 旧多摩聖蹟記念館 - Looking for locations.)によると、かつては悪のアジトとして度々ロケに使われたそうです。
 ところで聖蹟桜ヶ丘には桜ヶ丘記念病院という精神科病院がありますが、これも明治天皇行幸を「記念」してるんでしょうか。あれ? 調べてみたら違うみたいな気が……。

2022/01/02

【登山】梨ノ木平から扇山ピストン・紅葉は不発。

 今を去る11月上旬、朝起きたら天気がいいので、急遽山に登ることにしました。どっか近場で、せっかくなので紅葉も見たい。結局、梨ノ木平から扇山に登ることに決めました。

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 扇山は、中央道を東京から山梨方面に走っていくと、上野原あたりで右側に見える山で、まさに扇を広げたような形が印象に残ります。いくつかの登山コースがありますが、今回は出発が出遅れたので、最短で頂上に登れる、梨ノ木平からのピストンを選びました。
 しかしこの登山道、短時間で山頂に立てるという点ではいいですが、杉の人工林の中を延々と登る単調な道。しかも期待していた紅葉は、緑や茶色のまま落葉してました。また扇山は大月市の秀麗富嶽十二景のひとつで、富士山を見るのも楽しみにしてたのですが、あいにく雲のなかでした。
 ま、運動になったからいいか。
【山域】奥多摩・高尾
【山名】扇山(1138m)
【登山日】2021年11月上旬
【天気】晴れ
【登山者】ぽん太、にゃん子
【コース】梨ノ木平11:50…大久保山南の水場12:28…大久保のコル13:09…13:17扇山13:51…梨ノ木平14:48
【駐車場】大月カントリークラブ入口の手前にある梨ノ木平駐車場に、10台ほど駐車可能です。カントリークラブのご好意で作っていただいたものらしく、寸志の募金箱がありますので、協力いたしましょう。登山道は、駐車場の真向かいの坂を登っていきますが、そこにトイレもあります。


 

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 登山口に近くに観音像がありました。キリッとした表情、腰から下は肉付きが良く、腰をちょっと捻ったポーズなど、悪くないです。石仏なのに衣の裾などが細かく表現されております。左手に持つ蓮のつぼみのところにイチョウの葉っぱみたいなのが付いているのは、強度を保つため仕方ないのか。
 
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 隣にある碑文を読んでみると、森林の管理員会が、作業員や登山者の安全を祈願して建てたもののようです。明治時代に水害による土砂崩れで多くの命が失われたそうで、さらに「その後も登山者の中に志中ばで■(敝の下に衣)れ思い空しく消えた人たちの魂が、この山域に眠っております」と書かれておりますが、扇山登山を「志して」、途中で亡くなった人がそんなにいるとは思えません。しかも「魂が、この山域に眠っています」と断定しているところがちょっと怖いです。
 ところでこの碑文の日付は平成5年。観音様も新しいものなんでしょうね。

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 紅葉はほとんど終わっていて、この写真が今回のベスト紅葉でした。

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 広々した山頂ですが、ほとんど登山客はおりませんでした。

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 モグラの穴がいっぱいあいてました。

2021/12/29

【登山】箱根小涌谷温泉から浅間山

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 箱根の小涌谷温泉三河屋旅館に泊まったぽん太とにゃん子は、翌日、宿の真前に見えた浅間山(せんげんやま)に登ってカロリー消費し、美味しいお料理をたらふく食べた罪悪感を軽減すことにしました。写真は、泊まった部屋から見た浅間山です。

【山域】箱根・湯河原
【山名】浅間山(せんげんやま)(801.5m)
【登山日】2021年10月27日
【天気】晴れ
【登山者】ぽん太、にゃん子
【コース】小涌谷温泉三河屋旅館10:16…10:32千条ノ滝…宮下分岐11:11…11:29浅間山11:39…小涌谷分岐11:50…千条ノ滝12:24…12:39小涌谷温泉三河屋旅館

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 宿に車を停めさせてもらい、宿の前の道を下っていきます。右手に苔むしたコンクリートの建物が……。看板の残った部分が「 置 ゜ンポ谷冫 小」となっておりますので、「場置プンポ谷涌小」でしょうか。消化用のポンプを入れておいたところか? いい味出してます。

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 右折して、千条ノ滝に続くハイキングコースに入ります。道の両側は、伊豆・箱根に独特の南国チックな植生です。

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 千条ノ滝です。これもちょっと南国的で、神秘的な雰囲気がします。

 滝の少し先で、道が二手に分かれます。どちらでもいいのですが、すぐ前を登っていた団体が右に進んだので、宮下分岐に向かう左コースを選択。

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 一時間足らずで浅間山山頂に到着。木立に囲まれていて展望はありませんが、広場になっていて気持ちのいいスペースです。写真は北方の眺め。明星ヶ岳かその周辺の山が見えていると思われます。ここでちょっとコーヒーブレイク。

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 古めかしい三角点がありました。

 頂上に案内板があり、「江戸時代富士山の信仰から浅間信仰が起こり、この山の中腹に浅間神社を祭ってから、浅間山と呼ばれるようになりました」と書いてありました。
 ぽん太はこれを読んで、箱根は富士山に近いし、もうちょっと登れば見ることもできるのに、なんでわざわざこんなところに浅間神社を作ってお参りしたんだろうと思いました。しかし良くよく考えてみれば、近いとはいえ関所もあるし、江戸時代の庶民は簡単に富士山に近づくことはできなかったのでしょう。近くて神々しい姿が見えるのに、実際には行けない。だからこそここに神社を祀ったのかもしりません。

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 ススキの穂が太陽に照らされて光り輝いていて、きれいでした。

 浅間山からは南に稜線を進み、小涌谷分岐に向かいます。実はここの部分は、ぽん太が昔から一度歩きたいと思っていたところ。
 以前の記事(【仏像】箱根に重要文化財の仏像があるって知ってる?(元箱根石仏群・神奈川県)(2017.2.24))に書きましたが、ここはかつて「東海道」だったところです。

 「えっ、旧東海道って、畑宿を通る県道732号じゃないの?」と思う方も多いかと思いますが、それは1604年(慶長9年)、江戸時代に拓かれた道。それ以前は、箱根湯本から尾根沿いに浅間山に至り、鷹巣山、芦之湯を経て元箱根に通じるルートでした。この道は鎌倉古道、あるいは湯坂路と呼ばれております。精進池付近には鎌倉時代に磨崖仏などもあり、江戸時代よりさらに以前を偲べる道です。

 今回はほんの一部しか歩けませんでしたが、そのうち全部歩いてみたいです。

 下山後は、箱根小涌園・元湯森の湯で汗を流しました。なんと三河屋旅館に泊まると、無料で利用できます。なだらかな斜面の広大な敷地に、数えきれないくらいの内湯・露天がある日帰り温泉施設です。調べてみると料金はなんと1500円。ありがとうございました。

2021/12/09

【登山】雪の富士山を見に、小篠から倉岳山往復

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 朝起きたら冬晴れの好天で、富士山がくっきり見えていたので、富士山を見に倉岳山に行ってきました。大月市の秀麗富岳12景に指定されている山です。
 倉岳山は昨年、南側の雛鶴峠から登りましが、今回は北側の小篠からのアプローチです。
【山域】奥多摩・高尾
【山名】倉岳山(990.1m)
【登山日】2021年12月2日
【天気】冬晴れの雲ひとつない快晴
【登山者】ぽん太、にゃん子

【コース】富浜公民館小篠分館駐車場10:38…穴路峠12:21…12:46倉岳山13:19…富浜公民館小篠分館駐車場14:59

【駐車場情報】富浜公民館小篠分館に10台ほど無料で停めさせていただけます。トイレ無し。
https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-1788

 
 富浜公民館小篠分館の駐車場に車を停めさせていただいて登山開始。本当にありがとうございます。

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 登り始めるとすぐ小篠貯水池がありますが、工事のため水は抜かれています。工事車両や重機が入っていて、轍で道がぬかるんでいて閉口しました。

 そのあとはオシノ沢沿いに登っていきます。何回か徒渉もありますが、石伝いに靴を濡らさず渡れます。道は大変よく整備されていて、曲がり角には必ず道標もあり、ピンクのテープやロープで誘導しております。
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 高畑山へ直登する道との分岐点に、石仏があります。お地蔵さんでしょうか。途中にあった案内板によるとこの道は、昔から峠道として利用されてきたそうです。

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 沢沿いの道は暗くて、この時期ちょっと寒いですが、小さな滝や美しい苔を楽しむことができます。
 最後は上流に向かって左側の尾根に取り付く感じでつづら折りの道となり、穴吹峠に飛び出します。

 出発が遅れたのと、夕暮れが早いのとで(この時期日の入りが16時半。北斜面の沢沿いの道はあっという間に暗くなります)、今回はもうひとつの秀麗富岳12景・高畑山は省略しました。
 思った通り、倉岳山山頂からは、雪をかぶった富士山が間近で見えますた。ひなたはけっこう暖かく、富士山を眺めながらのんびりお弁当を食べました。

2021/09/30

【登山】城山かたくりの里から草戸山

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 コロナ禍の今年の春、ぽん太とにゃん子は、城山かたくりの里から草戸山に登ってきました。
 緊急事態宣言が解除されたので登山をと思ったのですが、長い自粛生活で体力・筋力が極度に低下しているため、標高365mの草戸山を選びました。先週、桜ヶ丘公園で筋肉痛になったぽん太とにゃん子には(そのうちアップ予定)、いい高さです。
 かたくりの里は、個人所有の山林を整備したもので、1年のうち1ヶ月だけ公開されるレアスポット。さまざまな春の花が咲き乱れ、超オススメです。そこから本沢ダムを通って草戸山に抜けるコースも、気持ちよい春のハイキングを楽しめました。

 

【山域】奥多摩・高尾
【山名】草戸山(くさとやま、365m)、牡龍籠山(おたつごやま、340m)、雨降籠居山(あめふらしたつごやま330m)
【登山日】2021年3月18日
【天気】晴れ
【登山者】ぽん太、にゃん子
【コース】城山かたくりの里駐車場11:44…11:51城山かたくりの里12:06…13:03牡龍籠山…13:09雨降籠居山…13:17航空神社…金毘羅宮…境川源流…14:08草戸山…15:02城山かたくりの里駐車場
【関連サイト】 ・城山かたくりの里公式サイト

 

※大きな地図や3Dマップは、「山行記録のページへ」をクリック!

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 まず、城山かたくりの里を見学。個人所有地を整備したものを、年に1ヶ月のみ公開しているようです。福島の花見山(公式サイト)をちと思い出しますね。入口も農家の間を入っていく感じで、近所の人たちが総出で手伝っているようです。
 で、白いショウジョウバカマみっけ。

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 キクザキイチゲですね。この辺は登山でもお馴染みです。

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 なんだこりゃ。和紙の原料になるミツマタだそうです。

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 これも見たことないぞ。タツタソウだそうです。園芸種ですね。野生のものは中国や朝鮮半島に自生しているそうです。

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 にゃにゃ、このランも見たことない! シュンランだそうです。
 城山かたくりの里、人工的に管理したものではありますが、ここまでさまざまな春の花が咲き乱れていると、とても見事です。
 さて、かたくりの里の見学を終え、草戸山に向かいます。舗装道路を西へ少し登っていき、宝泉寺のお墓を越えたところを右折し、尾根に取り付いていきます。

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 尾根に出たあたりに、小松城跡の案内板がありました。八王子の片倉城の出城だったそうです。本体はちょっと東に戻った、宝泉寺の裏手あたりにあるようですが、今回は見学を省略しました。
 尾根通しの道を西に進んでいくと、やがて舗装道路に出ます。こころ横切って行ってもいいのですが、左折して舗装道路を登っていき、コミュニティ広場のトイレをお借りしました。そのあと牡龍籠山(おたつごやま)を目指しました。ちょっと変わった名前ですね。牡があるなら雌もあるのでは?と思うかもしれませんが、その通りです。雌龍籠山(めたつごやま)は、牡龍籠山の南側、コミュニティ広場の反対側にある山です。

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 牡龍籠山の山頂を通り越してやや東に行ったところに、境川水源地の案内板があります。この辺りは、神奈川県を南下して江ノ島あたりに注ぐ、境川の水源になっています。境川の「源流」は草戸山のやや北東にあり、また境川の支流である穴川や小松川が流れています。
 田畑に水をもたらす水源地の山々は、自然と信仰の対象となり、雨と龍とが結びついて、牡龍籠山・雌龍籠山という名前がついたのでしょう。こちらのサイトには、市民カメラマン小池久男さんのレポートとして、山の西側に広がる川尻地区に残る次のような伝説が紹介されています。
「むかしむかし、龍の夫婦が仲良く暮らしていました。そこに信濃のオスの龍がやってきてオス同士のけんかが始まりました。龍たちが争うとたちまち雲が沸き立ち、風が吹き付け稲妻とともに大雨を降らせました」。
 う〜ん、なぜ信濃なんでしょう。ぽん太にはよくわかりません。

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 さらに少し東に行くと、「航空神社」の祠があります。

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 石碑によると、第二次対戦中の昭和16年、19年に墜落した軍用機の犠牲者を慰霊するために、昭和19年に建立されたようです。
 wikipediaで航空神社を検索すると、全国で8ヶ所の神社が挙げられてます。航空安全を祈願するものが多いようですが、深入りはやめましょう。

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 さらに稜線を東に進むと、金毘羅宮(ことひらぐう)があります。写真は奥宮です。見晴らしが良くて、お弁当を食べているハイカーが大勢いました。下っていくと、さらに立派な社殿や境内があります。
 こちらの記事「池濁らせ雨乞い神事 金刀比羅宮」(神奈川新聞,2018.11.19)によると、1804年に地域の代表が、四国の金毘羅宮から分霊を受けて創建されました。御祭神は大物主神で、龍神・水神として知られてます。本殿の脇に池があって、それをかき混ぜて濁らせる雨乞いの神事が行われるそうです。
 あれれ、ぽん太は、四国の金毘羅宮は海運の守護神だと思ってました。雨乞いなんかやってたかな?
 金毘羅宮 - Wikipediaを見ると、やはり雨乞いについては書いてありません。しかし「当初はあらゆる分野の人々に信仰されていたが、19世紀中頃以降は特に海上交通の守り神として信仰され」という記載があります。このなかに雨乞いもあったのかも。
 みなさんご存知のように、香川の金毘羅宮は象頭山の中腹にありますので、田畑を潤す雨の信仰があったかもしれません。ただ平地に望む象頭山に、実際に水源としての機能があるかどうかは疑問です。
 四国の金毘羅宮の御祭神は、大物主神と崇神天皇です。ネットで検索すると、大物主神は蛇神であり、水神・雷神の性格を持ち、農耕との関わりが強いと書かれているサイトがあります。しかし、大物主 - Wikipediaにはそのような記載はなく、黒蛇に姿を変えたという伝承が記載されているだけです。
 ちなみに大物主神は、先日国立博物館で観た聖林寺十一面観音が祀られていた三輪山に祀られた神様ですね。

 ところで、以前にも書きましたが、日本の神社の御祭神を論ずるには注意が必要です。というのは、明治の神仏分離の時に、御祭神が変えられていることが多いからです。神仏分離というと、「神道と仏教、神社とお寺を分けた」というように理解している人が多いと思いますが、同時にこれまで信仰されてきた土着の神仏を捨てさせ、日本書紀などの記された「公式の神」を割り当てることでもありました。ですから四国の金毘羅宮が、明治維新以前に何を信仰していたかを見てみる必要があります。
 ということでもう一度Wikipediaを見てみると(金毘羅権現 - Wikipedia)、金毘羅第権現の元は護法善神金毘羅で、その元はガンジス川に住む鰐を神格化した水神・クンビーラだそうです。う〜ん、水に関係なくはないようですが、ちょっとわかりませんね。みちくさはこの辺りまでにしておきましょう。

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 ということで、信仰地帯は終わり、城山湖に向かいます。金毘羅宮から石段を下って、前の方で書いた舗装道路に戻り、今度は舗装道路をコミュにティ広場とは反対方向に進んでいきます。広々とした美しい風景です。
 ちなみに、城山湖を堰き止めているダムは「本沢ダム」です。すぐ南にある津久井湖を堰き止めているのが「城山ダム」ですので、ごっちゃにならないようにいたしましょう。
 本沢ダムを見て気になるのは、ダムの下側は野球場になっていて、放流路が見当たらないことです。
 調べてみると、城山湖は、いわゆる揚水発電のためのダム湖であり、川を堰き止めて作ったものではないのですね。余った電力を利用して津久井湖から170m高い城山湖に水を汲み上げておき、必要な時に津久井湖に放流して発電をするのだそうです。そのため水位の変化が激しいので、湖の周りは柵で囲まれて近づけないようになっております。
 登山道は、本沢ダムの上を北に行き、城山湖の北側に沿って西に向かっていきます。途中、大雨の時などに放流するための水路の上を通ります。堰き止めた谷とは別の、もう一つ北側の谷に放流する設計になっているようです。

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 城山湖にいた巨大鯉の群れ。大きい斧は1m近くあるように見えました。
 ようやくこの辺りで、「遊歩道」から「登山道」になってきます。
 湖面ちかくの林の中で、獣だか鳥の大きな声が鳴き声がきこえました。う〜ん、例えて言えばヒヒの叫び声みたいな。聞いたことないけど。かなり獰猛な感じ。あとでぐぐってみたけどよくわかりません。

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 草戸山山頂です。広々しており、展望台もありました。

2021/09/26

【ハイキング】法師温泉から法師ノ沢沿いハイキング

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 コロナ禍の2021年春、宿泊予定の法師温泉に早めについたので、運動のため、チェックイン前にちょっとしたハイキングをすることにしました。法師温泉を流れる法師ノ沢沿いの道を登って行き、適当なところで帰ってくるというものです。ちなみにこの道は、ずっと登っていくと、国道17号の三国トンネル手前の三国峠上州口駐車場のところに出ます。
【山域】谷川・穂高
【日付】2021年3月末
【天気】晴れ
【登山者】ぽん太、にゃん子
【ルート】法師温泉14:35…逢初の滝…(15:31)1010m地点…逢初の滝…16:29法師温泉
【地図】

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 宿の裏手にちょっとしたガーデンがありますが、それを左手に見ながら川沿いの道を登っていきます。
 3月末というのに、もう水芭蕉が咲いておりました。

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 10分ほどで逢初の滝(あいぞめのたき)に到着。案内板によると、嫁を取ってもすぐ逃げ出されてしまう若者が、滝の近くの観音様を拝んでいたところ、嫁いでもすぐ追い出されてしまう娘と出会い、夫婦になって幸せに暮らしたという言い伝えがあるそうです。なんかちょっと微妙な話ですね。

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 三国峠近くの山が上の方に見えました。

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 冬枯れの林の中の沢沿いの道を歩いて行きます。
 適度な時間のところで折り返して戻ることにしました。
 途中、フキノトウを摘みながら歩きました。宿に近いところのは夕食用なので採らないように。

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 宿の近くに比較的新しい薬師堂がありました。

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 御堂の中には薬師如来様がおりました。下半身に鑿跡が残ってるように見えるので、新しいものかもしれません。でも、透彫の光背など、頑張って彫られてます。

2021/09/23

【登山】都民の森から三頭山


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 コロナ禍の今年4月、都道府県を超えた移動の自粛が要請されるなか、ぽん太とにゃん子は運動不足を解消すべく、奥多摩の三頭山に行ってきました。早春の気持ち良い晴天で、新緑が美しかったです。

【山域】奥多摩
【山名】三頭山(1531m)
【登山日】2021年4月22日
【天気】晴れ
【コース】都民の森駐車場10:15…10:45蛸口峠…11:49三頭山東峰…11:53三頭山…12:07三頭山西峰(昼食)12:32…12:41ムシカリ峠…13:25三頭大滝…13:53都民の森駐車場


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 登りはじめは新緑でしたが、山頂近くはまだ冬枯れ。青い空にダケカンバの白い幹が映えます。

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 西峰で昼食休憩。密というほどではありませんでしたが、けっこう登山客が来てました。富士山がきれいでした。
 西峰山頂には、「山梨百名山」の立て札が! あれ?ここ東京都じゃなかったのか。禁を犯して県境を超えてしまいました。このぐらいは許してつかわさい。

2020/02/06

【登山】高尾山稲荷山コース

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 運動不足解消に、高尾山に登ってきました。今回は稲荷山コースです。明るい尾根道で、寒い時にはいいですね。とちゅう旭稲荷がありますが、由緒はよくわかりません。

【山域】奥多摩・高尾
【山名】高尾山(599.3m)
【登山日】2020年2月上旬
【天気】晴れ
【登山者】ぽん太、にゃん子
【コース】高尾山駐車場11:41…(稲荷山コース)…高尾山13:30…一丁平14:00…高尾山14:34…(4号路)…琵琶滝15:40…15:48高尾山駐車場

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 空気が澄んでいて、山頂から富士山がくっきりと見えました。

 2時になったらUターンするという予定で、けっきょく一丁平で折り返し。 

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 下は4号路を選びました。ぽん太はひょっとしたら初めてかも。名物の吊り橋(みやま橋)はなかなか立派でした。

 ケーブルカー高尾山駅のちょっと上から右手に分かれ、琵琶滝に下りました。

2020/01/13

【登山】冬晴れの富士山を見に浜沢から倉岳山・高畑山

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 ぽん太とにゃん子は、冬晴れの富士山を見に、浜沢から倉岳山・高畑山に登ってきました。

【山域】奥多摩・高尾
【山名】倉岳山(990m)、高畑山(981.9m)
【登山日】2020年1月中旬
【天気】快晴
【登山者】ぽん太、にゃん子
【コース】浜沢駐車場11:05…立野峠12:04…12:44倉岳山13:10…穴路峠13:35…高畑山14:10…穴路峠14:37…穴路峠方面取付地点15:13…15:33浜沢駐車場
【駐車場】県道35号の浜沢バス停近くに約8台駐車可能な駐車場があります。トイレなし、水場なし。
https://goo.gl/maps/7uByzSHrZkHvKaAq9

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 浜沢バス停付近の駐車スペースに車を停めて登山開始。1月とはいえ快晴で、南斜面の登山でしたから、寒さも気になりませんでした。

 冒頭の写真が倉岳山山頂からの富士山です。

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 倉岳山から北側を望む。大菩薩の山陵が見えていると思われます。

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 こちらは高畑山からの富士山。ちょっと雲がかかってきてしまいました。ちょっと樹木や手前の山も邪魔で、富士山目当てなら倉岳山の方がよさそうです。

2020/01/09

【仏像・登山】聖観音に会いに、高尾山口から泰光寺山・中沢山

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 ぽん太とにゃん子は、高尾山口から泰光寺山・中沢山に行ってきました。主な目的は、中沢山山頂にあるという聖観音の石仏を見ることです。

【山域】奥多摩・高尾
【山名】泰光寺山(474.9m)、中沢山(494m)
【登山日】2020年1月上旬
【天気】晴れ
【登山者】ぽん太、にゃん子
【仏像】聖観音立像
【コース】高尾山口駐車場11:36…梅の木平バス停11:58…西山峠12:54…12:57泰光寺山13:10…(見晴らし台で昼食)…中沢山14:15…中沢峠14:18…高尾山口駐車場16:42

 

 高尾山口付近の駐車場に車を停め、国道20号の歩道をテクテク歩いて行きます。途中、高尾山インター付近はなんかわにゃわにゃしてわかりずらいですが、なんとか行きたい方向に脱出。梅の木橋バス停を過ぎたあたりで、うかい鳥山(うかい竹亭ではありません)の案内に従って左折し、さらに途中で入沢川の方に左折します。沢に沿って登っていくと、ひと登りで西山峠に出るので、とりあえず泰光寺山までピストン。 

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 泰光寺山到着。展望はありません。

 南高尾山陵を中沢山に向かって西に進んでいきます。首都圏自然歩道に指定されており、整備された歩きやすい道です。天気が良いこともあり、城山湖の方から来たハイカーがたくさんいました。

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 途中に「見晴らし台」と呼ばれるところがあり、ベンチがあります。そこで昼食を取りました。津久井湖のはるか彼方に富士山が見えました。よい子のみんなはどにあるかわかるかな〜?

 中沢山の山頂にあるのが、冒頭の写真の聖観音です。う〜ん、ちょっと微妙な象ですね〜。面長で目が細く、吊り上がってます。左手で蓮の蕾を持ってますが、水を入れた壺がないせいか、ぐんにゃりと曲がってます。右手は人差し指を立て、蓮と同じように曲げてます。腰をちょっとひねってますが、短足でウエストが太いですね〜。服もなんか変で、天衣が襟巻きのように首の前を横に覆っています。

 新しそうな感じですが、いわれがよくわかりません。台座に何やら書かれていますが、ちょっと読み取れませんでした。ググってみても情報がありません。謎の観音様です。でも、悪くはない感じで、現代の素朴系観音様といったところでしょうか。

 帰りは中沢峠から下りましたが、途中うかい亭の横を通りました。広い敷地に古い建物が立ち並び、いい感じです。そのうち行ってみたいです。

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