広い庭園のなかに張り巡らされた回廊。大正ロマンあふれる別所温泉・旅館花屋に泊まってきました。なんかGoToキャンペーンの副作用で高級志向になっちゃったな〜。まあ、またいつコロナが増えて旅行に行けなくなるかわからないし。
ぽん太とにゃん子は9年ぶり2回目の宿泊。前回の記事はこちらです(【温泉】庭園のなかの回廊。大正ロマンあふれる宿。別所温泉花屋(★★★★★)2013/10/10)。
【旅館名】旅館花屋
【温泉名】別所温泉
【住所】長野県上田市別所温泉169
【公式サイト】・https://www.hanaya.ne.jp
【宿泊日】2022年4月上旬
【泉質】単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)
【宿泊料】本館和室 お部屋おまかせ基本プラン 19,800円(2名1室、1人分料金)
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別所温泉は信州は上田市にある静かな温泉街で、周囲にはお寺が散在し、国宝の三重塔もあったりします。
旅館花屋は、温泉街の入り口近くに位置し、広大な敷地を持ち、歴史を感じさせる建物が魅力。創業は大正6年。建物の多くが登録有形文化財に指定されております。冒頭の写真の廊下は昭和前期のもので登録有形文化財、上の写真の玄関棟は昭和4年頃の築でこれまた登録有形文化財。ってゆ〜か、ほとんど登録有形文化財なので、以下はいちいち書きません。
こちらが今回泊まった本館の客室です。大正7年築。宮大工が手掛けたとのことでしっかりした作りですが、建具の桟などに遊び心を感じます。
温泉は、なんといっても大理石風呂が見事ですね。脱衣所とのあいだはステンドグラスがあって、大正ロマン満載です。無色透明のお湯は、ちょっと硫化水素臭がします。ぬるぬる感がすごい。転ばないように注意が必要です。 写真の左奥と、右側にもそれぞれ湯船があります。
右側の湯船との間には、高さ50cmほどの塀があり、それをまたぐか、いったん脱衣所を通らないと行き来できません。おそらく昔はここが壁で塞がれていて、女湯になっていたんだろうと推測したのですが……
館内の古い写真を見ていたら、壁がないまま、女湯として使われていたようです。半分混浴みたいな感じですね。日本の温泉文化は現代の我々から見ても計り知れないものがあります。
大浴場はもうひとつ「若草風呂」があります。現在ではもう採石されなくなった「伊豆若草石」でできており、緑色が美しいです。
木立の間の回廊を抜けたところに露天風呂があります。開放感はあまりありませんが、周囲の木々に癒されます。
帰りに桜を求めて別所温泉街を車で巡っていたら、柏屋別荘が閉館していました。こちらも1910年創業の老舗旅館で、木造4階建ての建物が見事でした。コロナ禍による観光客減少に耐えられなかったのでしょうか。同じく別所温泉の中松屋が買い取り、2023年4月の開業を目指すそうですが、ぜひとも貴重な建物を生かした経営をお願いしたいところです。
昨年11月にGoToキャンペーンを利用して実質半額で泊まった扉温泉・明神館、とってもよかったので、今回は自前で行ってきました。前回の記事はこちらです(【GoTo温泉】一度泊まりたかった自然の中のリゾート・扉温泉明神館(★★★★★)2022/01/10)。
【旅館名】明神館
【温泉名】扉温泉
【住所】長野県松本市入山辺8967
【公式サイト】・http://www.tobira-group.com/myojinkan/
【宿泊日】2021年4月上旬
【泉質】アルカリ性単純温泉
【料金】スタンダードプラン、お鷹洋室:3,3100円くらい。
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今回泊まったお部屋です。料金のお安いお鷹棟を選択。窓の外を薄川が流れ、その向こうは樹林に覆われた山が広がります。4月上旬のこの時期、東京はすっかり春ですが、標高の高いここはまだ冬枯れで、新緑はまったく見当たりません。
こちらは寝湯「空山」です。冒頭の写真はこの宿の名物、反露天の立ち湯「雪月花」です。もうひとつ、露天風呂付きの大浴場「白龍」があります。
無色透明のお湯は微かに硫黄の香りがし、お肌がすべすべになるアルカリ性の湯。ぬるめの設定で、ゆったりいつまでも入ってられます。
夕食も、前回は和食だったので、今回はフレンチにしてみました。会場はナチュレフレンチ「菜」です。
メニューには食材の名前が書いてあるだけで、どのような料理かは出てきてからのお楽しみ、という趣向になっております。料理はその都度説明してくれるのですが、ぽん太には覚えられませんでした。
ミルフィーユ状になった大根のサラダ。崩していただきますが、いろいろな色や種類の大根が入っていて、大根の食べ比べです。
オミクロン株が収まりつつある3月下旬、ぽん太とにゃん子は湯河原の伊藤屋に宿泊してきました。9年ぶり2回目。前回宿泊時の記事はこちらです(→【温泉】藤村も愛したレトロな宿/湯河原温泉伊藤屋(★★★★)/付:小梅堂・福泉寺の首大仏、2013/12/18)。
明治21年創業、島崎藤村をはじめ多くの文人が宿泊した老舗旅館。大正時代に作られた客室は、登録有形文化財に指定されております。
【旅館名】伊藤屋
【温泉名】湯河原温泉
【住所】神奈川県足柄下郡湯河原町宮上488
【公式サイト】・https://www.itouya-net.jp
【宿泊日】2022年3月下旬
【泉質】ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
【宿泊料】23,650円程度(スタンダードプラン、【本館17.19番】大正十五年建築次の間付(登録有形文化財)、2人1室、1人分料金)
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海沿いはすっかり開発されてしまった湯河原ですが、このあたりは古い建物が何軒か残っていて、なつかしい雰囲気が漂います。玄関と向かって左の建物は新しいですが、右側の本館と、正面奥に見える建物は、大正時代の部分が残っています。
古い建物が好きなぽん太とにゃん子は、登録有形文化財に指定された本館の客室を選択。正面の庭に面した17番のお部屋に通されました。落ち着いた和室で、障子や欄間の桟が細かくつくりこまれています。
床の間も付書院までしっかり作り込まれています。旅館ながら格式のある造りですね。
この何気ない石垣も登録有形文化財です。素材は名石のひとつ小松石で、真鶴で採れる安山岩。一つひとつの石がかまぼこのように膨らんでいるのが特徴です。昭和初期のものとのこと。
さてお風呂は、本来は『男女別内湯+貸切風呂×2」という構成になっているのですが、コロナのおり、全ての浴室を無料貸切で利用するパターンになってました。まずは露天風呂ですね。開放感がないのは湯河原の温泉街では仕方ないですが、気持ちいいです。湯河原独特の肌に優しい柔らかいお湯です。
無色透明でちょっと味がします。アルカリ性のすべすべ系で、お肌がしっとりとします。意外と成分も濃く、湯口などに白い結晶が析出しています。
源泉温度が高いため加水をしております。循環濾過・消毒が入っているのがちと残念。
曲線的な形と、レトロなタイルが味わいある内風呂。大浴場を貸し切れるのはちょっと贅沢。
夕食です。温泉らしく華やかでウキウキしてきますね。メニューにない金目鯛の煮付けが付いてます。
日本酒の飲み比べを注文。地元神奈川の酒は抑えながら、全国の名酒を取り混ぜています。
この葉っぱみたいなのは、サヨリの木の葉造り。不思議なかたちですね。ぽん太は初めていただきました。
館内探検です。奥の客室に続く階段。手前側の蹴込板(縦方向の板)は擬木(ぎぼく)ですね。これは「偽物」ではなく造形的な「意匠」です。
出発時には、高齢のご主人と女将が見送って下さいました。そういえば9年前もこうだったな〜。お元気で何よりです。素晴らしい笑顔をありがとうござました。
東京都のまん延防止等重点措置が解除されたので、ぽん太とにゃん子は解き放たれるかの如く温泉に向かって飛び出しました。雪が見たいということで新潟県の貝掛温泉に行ってきました。これまで数回訪れたことがある宿ですが、こういうときは新しい宿の開拓よりも、ついつい安心できる宿を選んでしまいます。前回訪問時の記事はこちらです。
・【温泉】「明治時代部屋」は雰囲気あり。夏も良い貝掛温泉(★★★★)(2012/08/02)
【旅館名】貝掛温泉(かいかけおんせん)
【温泉名】貝掛温泉
【住所】新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
【公式サイト】・https://kaikake.jp/
【宿泊日】2022年3月中旬
【泉質】ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性温泉)
【宿泊料】19,250円程度(2人1室、1人分料金)
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宿に到着です。今年は雪が多かったので、3月中旬になってもこんなに雪が残ってます。
玄関のある建物は、ぽん太が最初に泊まった時は真新しい和風旅館という感じですが、北国の風雪にさらされて、重厚な雰囲気になりました。あれはいつ頃だったのかな? 宿のホームページには築15年くらいと書いてあるけど、もっと古いのでは。ググってみると平成5年築と書いてあるサイトがありましたが(→秘湯感動紀行)、そうすると約30年前。それくらいだった気がします。
こちらは明治2年築の本館のたたずまい。ノスタルジックでい〜ですね〜。
泊まったのは玄関棟のお部屋。コロナの折り、布団はすでに敷いてあります。
温泉も素晴らしいです。露天付きの内湯が二つあり、時間で男女入れ替えとなります。広い方は写真を撮るチャンスがなく、狭い方の写真です。
無色透明で、ちょっと味があります。弱アルカリ性の柔らかいお湯。泉温は36.2度と低く、いつまでも入っていられます。ポンプを使わない自然湧出ですが、驚くべきは湧出量。毎分400リットルです。日本源泉湯宿を守る会の認定宿で、温泉の質は保証済み。
お食事どころの入り口で、イワナが炭火で焼かれています。もちろんあらかじめ焼いてあると思いますが、いい演出ですね。
鍋物は「日本海産鰤と佐渡牡蠣の粕鍋」。山深くにある宿ですが、新潟県は海産物も豊富。違和感はありません。
ご飯はもちろん魚沼産コシヒカリですね。ぽん太の好きなちょっと硬めの炊き上がりで、とっても美味しいです。
雪兎をデザインした「コシヒカリアイス」。窓の外の雪をバックにパチリ。
ダイヤモンドプリンセス号の集団感染が迫りつつあった2020年1月、何も知らぬぽん太とにゃん子はのんびりゆったり新潟県十日町市の清津館に泊まってきました。
この宿に泊まるのはたぶん3回目で、前回の記事はこちらです(【温泉】塩沢石打にスキーに行ったら泊まるといいですよ・清津峡湯元温泉「清津館」(★★★★)(2009/03/02))。ただ、前回の記事は古い上に、かなり素っ気ないので、あらためてご報告いたしましょう。
清津館は、スキー客で賑わう湯沢石打エリアからひと山越えた西側にあり、清津川に面しております。日本秘湯を守る会、日本源泉湯宿を守る会の会員宿で、温泉の質は言うことなし。建物もコンクリー造ですが和風で落ち着いてますね。
【旅館名】清津館
【温泉名】清津峡湯元温泉
【住所】新潟県十日町市小出癸2126-1
【公式サイト】・https://kiyotsukan.com
【宿泊日】2020年1月中旬
【泉質】
薬師の湯:単純硫黄泉
小出温泉2号泉:含硫黄ーナトリウムー塩化物泉
それぞれの温泉分析書は、宿のホームページにあります。
源泉掛け流し 循環(浴槽による) 加水(-) 加温(浴槽による) 消毒(-)
【プラン】 日本秘湯を守る会冬のキャンペーン 10,450円程度
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さて、この宿の売りはご覧の露天風呂。道を挟んで向かい側の渓流沿いにあり、二つの浴槽、二つの源泉を持ち、なんと無料の貸切です!!雪が少ないのが景色的に少し残念。
お湯は透明でちょっと青みがかってますね。白いスポンジ状の湯ノ花が少量浮遊し、硫化水素臭がします。
二種類の源泉が注がれておりますが、奥の小さい浴槽が「小出2号泉」の完全源泉掛け流しでややぬるめ。手前の大きな浴槽は「薬師の湯」で循環加温ありの源泉掛け流しです。
源泉がどのように注がれ、どのように循環させているか、ちゃんと掲示されております。こういうところで、温泉をどれだけ大事にしているかがわかりますね。
こちらが男女別の内湯です。「薬師の湯」の完全源泉掛け流しで、日本源泉湯宿を守る会の「認定浴槽」です。泉温48度、掘削自噴、単純硫黄泉。pH9.1のアルカリ性でぬるぬるし、お肌がすべすべになります。すばらしいお湯です。
おっとここで、カルパッチョ来た〜。この他にもいろいろ出てきますが、地物の新鮮な素材を使った美味しいお料理でした。ただ冬のキャンペーンのせいかちょっと量が少なめだったかな?
新型コロナ第1波が迫り来る2020年3月中旬の東北旅行、ぽん太とにゃん子は青森県は弘前市にある石場旅館に泊まりました。弘前はいろいろと古い建物が残っているのが魅力ですが、この宿も登録有形文化財に指定されており、レトロな佇まいが魅力です。
【旅館名】石場旅館
【住所】青森県弘前市元寺町55
【公式サイト】・https://ishibaryokan.com
【宿泊日】2020年3月中旬
【プラン】宿泊と朝食。お値段は忘れました……。
青森県は弘前市の中心街、明治時代の洋風建築として有名な弘前教会の隣りにある、木の梁と白壁が美しい建物が、こんかいお世話になった石場旅館です。
ホームページに料金の記載はなく、宿に直接電話をし、希望を言って予約する形になります。ご主人はとてもフレンドリーで、夕食は市内のレストランを予約していたのですが、そこまで車で送ってくれて、途中で街の案内までしてくれました。
建物は登録有形文化財と(石場旅館 - 文化遺産オンライン)、景観重要建造物に指定されております。宿が創業された明治12年(1879)築の建物が元になっております。木造2階建。
階段の横を利用したこのようなデザインは、ぽん太は初めて見ました。
江戸時代中期のお雛様が展示されていました。現代とは異なるいいお顔です。
お風呂です。レトロな雰囲気のタイル張り。温泉ではありません。
行きたい温泉は行き尽くした感があるぽん太とにゃん子ですが、「温泉」という枠を外すと、まだまだいい宿がありますね〜。
今回は夕食は、弘前市内のイタリアン・レストランでいただきました。のちほど紹介します。
宿の前にあるバーは、宿の土地を貸してるだか何だかで、ドリンク一杯サービスがつきます。地元の人と話をしながら、お酒を楽しみました。
新型コロナが流行りはじめるなか、ぽん太とにゃん子は、温泉ファンなら(ファンでなくても)必ず入っておきたい不老ふ死温泉に、ついに行くことができました。
青森は津軽の海辺にあり、茶色く濁った温泉に浸かりながら、遮るものなく日本海を眺めることができるという絶景温泉です。
宿泊することもでき、温泉に入りながら日本海に沈む夕日を眺めるのも格別のようですが、ホテルとしては普通の感じだったので、ぽん太とにゃん子は日帰り入浴でお邪魔しました。
近年は外国人で大混雑という噂もありましたが、新型コロナのおかげか空いていて、一時的には貸切状態でした。天気も青空。温泉と海を独り占め。なんと贅沢な。
【旅館名】不老ふ死温泉
【住所】青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
【公式サイト】・https://www.furofushi.com
【入浴日】2020年3月中旬
【泉質】含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉
源泉掛け流し 循環(-)加水(+)加温(-)消毒(-)
【プラン】日帰り入浴 600円
駐車場から眺めた温泉の様子。向かって左手にホテルがあり、そこから通路を歩いて温泉に向かいます。
上の写真は、黄金崎不老不死温泉 - Wikipediaからのライセンスフリーの写真です。不謹慎なやからがいるせいか、温泉内は撮影禁止になっております。
写真は混浴の浴槽で、もうひとつ女性専用の浴槽もあり、そちらは周りから見えなくなっています。褐色に濁ったお湯はとても塩っぱいです。泉温が53.6度と高いため加水しておりますが、源泉掛け流しです。
他にホテル内に、海側が一面ガラス張りになった内湯もあり、体を洗うこともできます。せっかくですから両方入りましょう。
温泉を堪能した後は、岩木山の北側を時計回りに回って、今宵の宿泊地の弘前に向かいました。
途中、絶景で有名な轟木駅を見学。不老ふ死温泉は、温泉と日本海しかありませんが、この駅は、駅舎と日本海しかありません。
ダイヤモンドプリンセスで新型コロナが集団発生し、国内でもじわじわと感染者が増え始めた2020年3月中旬、ぽん太とにゃん子は東北温泉旅行に出かけました。
初日の宿泊は川渡温泉・藤島旅館。「川渡」は、「かわたび」と読みます。宮城県の有名な鳴子温泉郷の一番東に位置します。湯治の雰囲気を残しながらも格式を感じる旅館で、薄緑のお湯も珍しく、とっても良かったです。
【旅館名】藤島旅館
【温泉名】川渡温泉(かわたびおんせん)
【住所】宮城県大崎市鳴子温泉字川渡84
【公式サイト】・https://fujishima-ryokan.com
【宿泊日】2020年3月下旬
【泉質】含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ高温泉
源泉掛け流し 循環(-) 加水(-) 加温(-) 消毒(-)
【プラン】 忘れたけどたぶんBプラン 2名1室1人約1万1千円。
白壁に木製の梁が美しく、玄関周りはかなり古そうです。増築したと思われる2階部分は半切妻屋根になっていて、赤茶色の屋根瓦とあいまって、どこか洋風な雰囲気もします。
温泉は、真癒の湯(まゆのゆ)と呼ばれています。本当に治癒するという意味でしょうか。昔から「脚気の川渡」と言われていたそうで、遊興ではなく、湯治目的の湯だったと考えられます。
こちらが注ぎ口。シンプルで機能的ですね。お湯は薄緑いろで濁りはなく、ちょっと硫化水素の香りがします。とっても温まるいいお湯です。
温泉分析書です。ホームページには4つの源泉の混合泉と書いてありますが、分析書では3つの源泉ですね。泉質は「含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ高温泉」です。成分が濃いんですね。泉温は47.6度、pH: 7.5です。加水・加温・循環・消毒なしの正真正銘の源泉掛け流しです。
今を去る2020年7月(コロナ第1波と第2波の間)、ぽん太とにゃん子は箱根は塔ノ沢の一の湯本館に行ってきました。明治時代の骨組みが残る登録有形文化財の宿に、格安の料金で泊まれます。お食事はそれなりのところがありますが、館内探検をすると楽しく、大正ロマン溢れる貸切家族風呂も魅力です。
【旅館名】塔ノ沢 一の湯本館
【温泉名】箱根温泉
【住所】神奈川県足柄下郡箱根町塔ノ沢90
【公式サイト】・https://www.ichinoyu.co.jp/honkan/
【宿泊日】2020年7月上旬
【泉質】アルカリ性単純温泉(循環・加水・加温・消毒あり)
【プラン】スタンダードプラン(一般和室、バス・トイレなし)2人1室1泊約1万円。
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箱根は塔ノ沢温泉、有名な還翠楼の真向かいにあります。建物は木造主体の地上4階、地下1階建て。増築や改修を重ねているものの、大元は明治になったばかりの1968年築で、登録有形文化財に指定されています(→文化財オンライン)。
階段が絨毯張りになったり、床板が合板だったりと改修されてはいますが、見事な意匠ですね。
増築を重ねてできた狭い空間に、金属製の屋根がぎりぎりに収まっています。突き出た煙突も魅力的。
お部屋は一般和室ですが、きれいに改修されており、船底天井や床の間横の障子など、面白い空間です。
お部屋は早川の渓流に面しておりますが、あいにくこの日は警報級の大雨。激流と化してました。
さて温泉ですが、写真は男女別の内湯です。石造りですね。お湯は、無色透明でお肌スベスベの塔ノ沢の湯。ただ循環・加水・加温・消毒が行われているのがちと残念です。
洗い場ですが、蛇口は水だけ。鏡の手前の部分に温泉が溜まっており、それを桶で汲んで使います。なんとここは源泉掛け流しにいるそうで、上がり湯には最適ですね。
こちらは大正ロマンあふれる家族風呂。無料の貸切になっております。案内板によると、大正6年(1917)にイタリアから大理石を輸入して作られたものだそうです。地下に湯船が設置されているのは、ポンプの技術がなかったため、源泉を自然に注ぎ込むためだそうです。
お食事はレストランでいただきます。大正時代に作られた大広間を改装したものだそうで、木製の格子天井が風格を感じます。
シーリングメダリオンも見事ですね。昔は立派なシャンデリアがかかっていたのかも。
こちらが夕食です。1泊約1万円というお値段を考えると立派ですね。これでは物足りないという方には、お刺身や、舟盛りなどの追加プランもあります。
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